●更新日 11/04●
マグロが食卓から消える?!
マグロ・・・
寿司や刺身などでよく使われる、日本人の大好物。
一度でいいから飽きるほど食べてみたい。
そのマグロだが水産庁の発表によると、来年度からミナミマグロの漁獲量割り当てが半減するらしい。
日 本 : 6,065t ⇒ 3,000t
オーストラリア : 5,265t ⇒ 5,265t
台 湾 : 1,140t ⇒ 1,000t
韓 国 : 1,140t ⇒ 1,000t
近年健康食ブームをきっかけにマグロの需要が各国で高まり、経済発展著しい中国などでも消費が増えてきている。
そのため漁業資源が枯渇するおそれがあり今年は約6000tの割り当てだったのが、
日本が割り当てられた漁獲量よりも多く獲っていたために、懲罰的な意味合いも含めて大幅に削減。
来年から5年間は3000t(日本以外は3年間)になった。
日本に次いで、漁獲量の多いオーストラリア(約5000t)は現状維持。
ちなみにミナミマグロは別名インドマグロと言い、借金を返す為に乗せられるマグロ漁船はこの魚を獲りに行く。
しかしマグロ全体の中でミナミマグロが占める割合は3%ほどに過ぎないので、現状ではそれほど影響がなさそうだが、
他のメバチマグロやキハダマグロも世界的に需要が増えている事を考えれば、今後どうなるかはわからない。
築地市場で漁業関係者に話を聞いてみると
「どうなんだろうねぇ。ただでさえ日本に入って来るのは殆ど輸入だしね。値段は上がるかもね」
「これから年末に掛けてマグロの需要は増えるから、厳しくなるかもしれないよ」
と、状況を懸念する声も多い。
一方、都内の海鮮料理店に話を聞いてみると
「ウチはあまり影響ないですね。ウチは(ミナミマグロを)そんなに扱ってないですから」
と、楽観的なコメント。
また、別の関係者からはマグロの消費の殆どはツナとしてであり、日本のように生で食べるのは少ないから刺身には影響ないとの話も聞けた。
もともとマグロは大衆魚で庶民は気軽に食べていた。脂身(トロ)などは腐りやすいとして捨てられていた程。
それがいつのまにか高級品になってしまった。
そのうちマグロが食卓から姿を消す日が来るかもしれない。
青島
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