●更新日 11/03●
「禁断の肉」を食す!
10月14日、「東京食肉市場まつり2006」が東京都中央卸売市場食肉市場で盛大に開催された。
このイベントは、市場を一般客に開放して行われ、肉や革製品等を割安で販売。
「高級和牛のしゃぶしゃぶ」や「銘柄豚のとんかつ」、「“食肉市場のまかない料理”モツの煮込み」も無料で試食できる。
今年はその試食コーナーで、ある珍しい肉の試食ができるという。
それはなんとクローン牛肉!
クローン牛には「体細胞クローン牛」と「受精卵クローン牛」の二種類ある。
簡単に説明すれば、体細胞クローン牛はAという牛の皮膚や筋肉などの体細胞を使い、もう一頭のAを作ること。
受精卵クローン牛はAという牛の受精卵の割球を使い、B、Cという一卵性の双子や三つ子を作ること。
▲受精卵クローン牛
当初は良い和牛をたくさん作れる画期的な技術として期待された受精卵クローン技術。
「受精卵クローン牛肉」は厚生省からの販売許可も出たが90年代後半の一時期、未表示で販売されていたことが発覚。
「クローン」というイメージから
「ゲテモノ扱いを受けて売れず、現在市場には出ていません」((社)畜産技術協会)
また、クローン牛は受胎率が低く、流産、死産も多い等の課題があり、クローン牛に対して批判的な声も少なくない。
販売価格も、“天然”の牛と変わらないという。
しかし、ある意味とても貴重な「クローン牛肉」試食コーナーには長蛇の列。
今回、「土佐赤毛牛の受精卵クローン牛」を試食した男性は
「さっぱりして美味しいです。でも買うのは…」
やはりクローン牛肉に対し少々抵抗がある様子。
ある意味、クローン技術は「神の領域」。
そんな「禁断の肉」である「クローン牛」はどんな味なのか!?
当たり前だが、見た目は全く普通の牛肉。
香りも良い。
一口食べてみる…。
うん!柔らかくて脂ものって美味い!
彦麻呂のグルメレポートのキメ台詞は「うわ〜宝石箱や!」。
ならば、こちらは
「うわ〜パンドラの箱や!」
リ・コウジ
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