●更新日 10/26●

ムツゴロウ王国の実態


北海道から、東京都あきる野市に引っ越して来て約2年。
当初の予定を大幅に下回る集客率が原因となり、運営会社「グローカル21」が経営破綻、崩壊寸前状態になってしまったムツゴロウ王国。
とりあえずは、国王ムツゴロウさんこと畑正憲氏が経営する「ムツプロ」が運営を引き継ぐ形で解決したようだが、無事経営難を逃れることは出来たのだろうか。


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JR八王子駅からバスで1時間弱、やっとムツゴロウ王国にたどり着いた。
受付で、「ムツゴロウ王国はいつまでやっていますか?」と尋ねたところ、ムッとしたスタッフに「大丈夫です。これからもずっと営業します」と少々怒り気味に言われてしまった。

早速、中に入ろうとすると、巨大な国王ムツゴロウさんのパネルを発見。

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国王なのに、色褪せている。しかも、国王なのに顔にくもの巣が・・・。
ホントに大丈夫なのだろうか?

入り口から順路に沿って歩いてみる。

と、そこには、


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まだ、2年しか経っていないとは思えない程の退廃的な景色があった。

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乗り物には、誰も乗っていない・・・というか動いていない(乗れない)

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カエルが帰る場所であるはずの、あっち池は

写真 蛙は留守のようだ。

水が無い(池じゃない)

喉が渇いて何かを買おうとすれば、

写真 店員は留守のようだ。

やっていない。(買えない)

スタッフが大量にリストラされているから、まぁ仕方がないのかな…。

と思いつつ再び歩き続けると、人だかりを発見。

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スタッフが、王国にいる犬のことを話している。

その場にいたカップルに話を聞くと、


「王国の危機をニュースで聞いてやってきたが、犬と猫と馬と豚って、ペットショップ以下。どうせお金を払うなら多摩動物園にでも行った方がよかった 」(入場料が高すぎるとも言っていた)

老夫婦は、
「ここにいる子犬は1匹私達のなの。後2ヵ月半したら、引き取るのよ」
「もらったんですか??」
「買ったのよ。まだ値段は決まってないけど、ペットショップの相場よりは安いわよ。この子によく会いに来てるの」

と、初めて来た人と常連の人との温度差は激しい。


確かに王国にいる動物達は警戒心も無く、かわいい。
写真 またいでも寝ている犬

しかし、参考までに多摩動物公園と比べると、現在のムツゴロウ王国で入場料が1700円なのは高すぎると言えよう。

  入場料 駐車場 敷地面積 主な動物の種類
ムツゴロウ
王国
1700円 1200円 約10ヘクタール 犬・猫・馬
多摩動物公園 600円 周辺の駐車場
(250〜1500円)
52.3ヘクタール ライオン・コアラ
その他多数



一通り猫や犬達と戯れた後、出口へ向かうと、


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重さで料金を支払うという、ムツゴロウさんもお気に入りのレストランがある。
小腹を満たそうと中に入ると…

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客が一人もいねぇ〜!!(この日は稼ぎ時の日曜日)


どうやら経営難は現在も続いているようです。



島 雷鹿


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