●更新日 10/21●

ビートたけしはやっぱりすごい!


休日、近所で唯一のレンタルビデオ屋へ。
オランダも含めヨーロッパでは、日本やアメリカと違い、レンタルと言う概念のお店が全くと言って良いほど少ない。
やはり車で2時間も飛ばせばベルギーやドイツという地理。
ベルギーやドイツから借りに来てそのまま返さない人もいるのだろう…。

話を元に戻すが、このビデオ屋では“世界の北野”こと北野武監督作品は、いつもレンタル中。
今や北野監督はツウな映画ファンやヨーロッパ秋葉系の日本オタクの間で完全に認知されている。

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近所でもキックボクシングやクラブイベントのポスターの横に、『BROTHER』のポスターが張ってあるんだよね。
友人のジュリアンは、いきなり「アニキ〜〜!」って言ってきたり、数年前まではアムスの日本ひいきには「アニキ〜」が通じた(笑)。
オランダでは『その男凶暴につき』『vaiolence COP』、『キッズ・リターン』、『BROTHER』はそのまんま。

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ベルギーではフランス語表記の『バトルロワイアル』のポスターも。
イタリア、特にヴェニスやミラノ方面では日本オタクが多く、北野監督は“ビートたけしというコメディアン”ではなく“芸術家”として見られている。

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『HANABI』菅野美穂主演の『DOLLS』、『座頭市』も高評価を受け、数年前からイタリアでは日本のスタンリー・キューブリック的なバイオレンス×芸術作品としての評価が高まっている。

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ヴァレンチノなどは『DOLLS』の大ファンとあって、ミラノのカレリアで『恋人達』と言うオブジェまで完成させた。

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日本文化をやさしく伝道してくれている世界の北野へ感謝だな。

ただ、今だにほぼ100%のヨーロッパ人は

「日本って中国から車で何時間?」
「日本はどの地区にサムライが住んでるの?」
「着物は空港で着替えてくるの?」
「ジャッキーチェンは東京にいるの?」


とか…本当の日本を知らない。
勿論、世界の北野のもう一つの姿“ビートたけし”なんて一切知らない。
そんな私はオランダで必死に『コマネチ!』を教えている。

もっと頑張れ!ジャパニ〜〜〜ズ!



ペーター田中


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