●更新日 10/10●

ハメ撮りカメラマンの憂鬱


素人のヌードどころか、そのコとからんでいるその姿を自ら写真に収める“ハメ撮り”。
今回はハメ撮りカメラマンに話しを聞いてみました。

まずは業界歴10年以上を誇るT氏。


「よく“本当にヤってるの?”と聞かれるけど、オレの場合は常にガチンコだよ。誌面の臨場感がヤラセとは格段に違うから。編集部からもガチの依頼がほとんど。仕込みモデルでもいいんだけど、すれてて面白くないですから(笑)」

確かに彼の写真には本物の凄みが感じられる。
ただ、そんなに素人娘がハメ撮りに応じるものなのか?

「普通に考えたら応じるわけないよね。そこでいろんなテを使うわけなんだよ。
オーソドックスな方法だと、まずは“ファッションチェック”とか言って街中で普通な写真を撮る。
それで、インタビューするからとファミレスなどに連れ出してお茶を飲みながら世間話なんかをするわけ。
その話の中で女のコが“ケータイ代が払えないで困ってる”
とか“欲しい服があるんだけど高くて買えない”なんていうキーワードが出てきたら『さっきの撮影はお金出ないけど、ギャラが出る撮影のバイトもあるよ』とイッキに持っていくのよ」


ここまで持っていっても話に乗ってくるのは20〜30人にひとり。
そうしたコの中でも、ホテルに入っていざ撮影という時に
「やっぱりやめます」
と言って帰ってしまうコもいるというのだから、泣くに泣けない話である。


次に中堅のA氏にも聞いてみた。
「ナンパしてエッチするだけの方が、どんなに楽かわからないですね。
昔はテレクラでひっかけて交渉したりもしたけど、今は出会い系で探してる場合が多い。出会い系だと、すぐに決まらないのが難点だけど」

写真
女のコに払う謝礼もさまざま。
エッチ込みで1〜5万が相場だ。

撮影に成功した場合でもさまざま問題もあるようで…
「雑誌が出る直前にクレームがくるのが1番怖いですね」
まずは彼氏にばれるのが直前に怖くなって、編集部に泣きながら訪ねてくるケース。
次には実際に彼氏にばれて、強面の彼氏があらわれるケース。
金遣いの荒さから親にばれて、弁護士がフィルムを引き上げていったケースなどなど。

撮影が終わっても安心できないケースも多いようだ。



モデル調達は出会い系、ストリート、テレクラなどなど。
カメラマンの得意分野でモデルを調達するわけだが、各編集部では、カメラマンの特性を把握していて、ケースバイケースで発注する
ようである。

ギャラについてはエロ本編集者・M氏に聞いた。
「うちの場合はページ単位、企画単位、人数単位などいろいろですよ。文章込みもマレにあるけど、その都度決めていますよ」

だいたいページでいうと2〜3万円、人数別ならひとり1〜3万円。
女のコへのギャラや経費(ラブホ代など)は別ということだ。

ただし、時代の波もあるようで…
「デジカメ時代になって経費が削減されたからギャラが上がるかと思ったんですけど例のテープ規制(注)のおかげでチャラ。というか締め切りが早くなって逆に大変になりました」

モデルを探してエッチをして写真を撮って、およそ5万円。
高いか安いかの価値判断は読者それぞれなんだろう。

注:大手コンビニエンスストアが“青少年の教育によろしくない”ということで成年誌についてページを開くことができないようにテープで止めて立ち読みできなくした規制。書店にも波及している。



デイブ高瀬


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