●更新日 08/18●

人身事故の裏側


連日の猛暑。
電車に乗っていると、降りた瞬間にモアッとした空気に包まれ、頭がボーっとしてしまいます。


この暑さの中、事故でも起きて電車が遅れたら嫌だなぁと思っていた矢先、
60歳前後の女性がJR鶯谷駅のホームから自殺。

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なぜ、60歳にもなって・・・

現場に急行、場所を確認し、線路を眺めると・・・

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生々しい血痕・・・

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女性が使用していたと思われるネックレスか何かの部品

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女性のものと思われる小銭


事故を物語る様々な物が残っていた・・・




東京で毎日電車に乗っていると、人身事故は決して珍しい事ではない。
事故発生後の対応について、JR東日本本社の広報に聞いた。

  「事故後はどういう対応をするのですか??」

JR「振り替え運転等の対応をします。」

  「今回の事故による損害賠償は、誰にいくら請求するのですか??」

JR「基本的に遺族以外に請求することはありません。今回の件については、警察の検証が終わらないと詳しいことは何もわかりません。」

人身事故の請求額は、その度合いによって、変わってくる。
警察の検証等が終わり次第、遺族に請求するそうだ。
請求額については非公開としているが、1件につき、数百万〜数千万円単位の請求が一般的のようだ。
これは、運行が遅れたことで他の多くの乗客に迷惑をかけるため。



電車による自殺は、遺族や友人を悲しませるだけではなく、全く関係のないたくさんの人々を間接的に巻き込んでしまう。
そして、何ヵ月か後、多額な請求が遺族にのしかかる・・・
まわりに多大な迷惑をかけるだけで、何一つ良いことはない。
ちょっと考えれば解るはずなのに、ホームでの人身事故は一向に減らず、ある駅ではお祓いをした例もあるそうだ。





事故発生から約2時間、ホームに駅員は一人もいなくなった。
現場検証が終われば、何事もなかったかのように再び電車は走り出す・・・

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今回の人身事故現場。



島 雷鹿


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