●更新日 08/04●

中部地震到来!? 環境課職員パニック!


中部地方の]市役所の環境課職員が、パニックに陥っている!
なんでも]市では、ヤスデの発生の苦情を例年1件ほどしか受けないところ、今年に限ってある週に4件も苦情を処理したのだという。

すわ大地震の予兆か!?

そう察した職員らは次々とホームセンターに駆け込み、防災グッズ、飲食料をしこたま買い込んだという。

そう、

自分たちだけが助かるために。


私は極秘ルートから、ヤスデが大量発生した場所を特定。
早速現地へと飛んだ。


写真

まず一件目。
この空き地からヤスデが大量発生。

近づいてみると、

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ヤスデ大量の死骸!
(ぐるぐる巻きの小さい物体がヤスデの死骸)

近隣住民の話。
「40年も住んどるけど初めてだわ。1〜2年前まで畑だった空き地からヤスデがうじゃうじゃ出てきて、塀も越えて2件隣の民家まで行っとる」

この日は死骸ばかりだったが、雨の日は活動が活発化。
生きたヤスデが塀をびっしりと埋め尽くす日もあるという。

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▲家の壁にもヤスデ。

薬を散布するも、ヤスデが大量なため効果は低いという。

続いて2件目の“被災地”へ。

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この空き地が発生源だ。
近隣住民の話。
「新築なのに、ヤスデが部屋のなかまで入ってくるんだわ」

この家では、家のまわりに薬の結界を張り、ヤスデの進入を食い止めている。

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▲壁沿いの白い粉がヤスデ除けの薬。

しかし雨などで薬が流れてしまえば、ヤスデは再び家の中まで入ってくる。
いったい空き地で何が起こっているのか。

「1〜2年前まで、畑だったんですよ」

そう、勘のいい読者なら気づいたはずだ。
ヤスデの大量発生は、時代に見捨てられた農地からの土産物だったのだ。


さて、この後、地震は起こったのか。
答えは「ノー」
地震の予兆かと慌てた職員が調べた結果でも、ヤスデと地震が関係あるという根拠は見つからなかった。

だがこれでわかったはず。
もしも何か別の、本当の危険信号があった時も、知ることができるのはごく一部の人間。
大災害前はその人間だけが「自分たちだけは生き残ろう」と動いているということだ。

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▲環境課の友人から特別に情報を受けたという人物。水のペットボトルを大人買いだ。

「自分も慌てて防災グッズを揃えましたが、結局今回は用無しでした。備えあれば憂いなしですから、いい機会でしたけどね(笑)」



友人に言いふらした挙句、「騒ぎすぎだったわ」と]市職員。
現在はクモが異常発生しているということだが、「もう誰にも言わない」と反省色だ。



サミー


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