●更新日 06/22●

直接対決はスコアレスドローでアルゼンチンが首位通過


グループC
オランダ vs アルゼンチン
   0 − 0



開幕前は「死のグループ」と言われていたグループCだが、2試合終了の時点でオランダ、アルゼンチンの両チームが直接対決を前にどちらも決勝トーナメント進出を決めているという無風状態。
それでも予選リーグ屈指の好カードということもあり、ヴァルトシュタディオンは両チームサポーター以外のサッカーファンも数多く詰め掛けた。
ヨハン・クライフ氏とマラドーナ氏という、両国のレジェンドの顔もビジョンに映されていた。

グループ1位通過の場合は、決勝トーナメントにてメキシコとの対戦になるのだが、その場合は準々決勝で開催国ドイツと対戦の可能性も高く、優勝を狙う両チームにとってはこの試合への入り方が難しいところ。
それもあってかどちらも累積カードホルダーや故障者は無理せず休ませており、極端な勝利への執着はなし。


開始5分、最初のチャンスはアルゼンチン。
2本目となるリケルメのCKから、今日先発メッシのスルーパスに反応したMFカンビアッソがシュートを放つも、これはオランダDFボラルーズがブロック。

波状攻撃でオランダゴールに迫るアルゼンチンは17分、FWテベスがグラウンダーのシュートを放つが枠を逸れる。

さらに27分、ゴールエリア近くからのリケルメのFKは、地を這うグラウンダーでゴール前の密集地帯へ飛び込む。
ここにテベスが詰めるが、先にボラルーズの足が追いつき、このクリアボールがポストを直撃!
オランダはギリギリのところでアルゼンチンの得点を許さない。
写真

激しい中盤でのボールの奪い合いとなり、スピーディーな展開の続く前半だが、両チームともになかなかフィニッシュまで持っていけない状況が続く。
ロスタイムに入り、メッシのミドルシュートをオランダGKファンデルサールが弾き、結局0−0で前半は終了。


後半に入りテベス、メッシの個人技を中心に攻め込むアルゼンチンは8分にリケルメ、9分にロドリゲスがそれぞれシュートを放つも枠を外す。

アルゼンチンの多彩な攻めにやや押し込まれる場面が目立ち始めたオランダも、20分が経過したあたりから攻勢に出る。
22分、ゴールエリア内でMFファンデルファールトが倒れながらも繋いだボールを、MFコクーがシュート!しかしこれは決まらず。


25分、アルゼンチンはメッシを下げフリオ・クルスをピッチに送り込む。
この交代が再度アルゼンチンの攻勢への口火となった。
28分、思い切り振りぬいたテベスのシュートはファンデルサールが弾いてゴールにはならなかったが、オランダゴールを脅かした。

この後も押し気味に試合を進めたアルゼンチンだったが、45分まで得点を奪えず。
ロスタイムにもゴールキックから縦パス1本でシンプルに繋いだボールを、テベスが胸トラップからシュートを放つが、ボールを浮かせてしまい枠を外したところで0−0のまま試合終了。

この結果、両チームともに勝ち点7となったが、得失点差により1位通過のアルゼンチンはメキシコと、オランダはポルトガルと8強を賭けて戦うことが決定。
両チームともに次戦からはいよいよノックアウト形式の試合となり、今日とは全く違った戦い方を見せることだろう。



シェリー


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