●更新日 05/31●

白骨死体とエレキギター


04年、ミュージシャンが多い街として知られている高円寺である白骨死体が発見された。

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それは、エレキギターと一緒に発見された白骨死体だった。

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▲白骨死体が発見された葬儀屋「もう終わったことなので掘り返さないで欲しい」

当時の報道によると、その白骨死体は葬儀屋の地下貯水槽で水漏れの点検の際に発見された。
因みにその貯水槽は10年前から使用されていなかったという。

この白骨死体は、年齢20歳から40歳
身長155cm位の小柄な男性
ギター以外にも、女性用下着の入ったナップザック、スポーツシューズ等が発見された。

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▲遺留品のギター

事件発覚当時、この遺体の身元特定につながる情報を集める為、遺留品を掲載したチラシが高円寺のライブハウスに貼られ、新聞の折り込みでも配布された。
当時、そのチラシを見た女性によると

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「ギターには、すでに色褪せてはいましたが、遺体で発見された男性と思われる人と女性の2ショットのプリクラが貼られていました。○○ちゃんという名前も書いてあった記憶があります」

顔の写ったプリクラ、しかも身長155cmのミュージシャンという特徴もある。
誰かしら見覚えがある人がいるだろうと思われた。

しかし、2年以上経った今もこの遺体の身元は判明していない…。

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▲警視庁

「身元を特定できる遺留品やご家族の方の届出がないと、特徴のある遺体でも身元を特定することは難しいのです」(警視庁担当者)

また、身元が判明しないと事件なのか事故なのかすらも分からないという。

現在、この男性はすでに無縁仏として供養されている。

この男性はミュージシャンを目指し、家出同然で家を飛び出してきたのだろうか?
もしそうなら、この男性の家族は今でもこの男性がどこかでギターを弾いていると思っているのかもしれない…。

現在、都内にはこのような身元不明遺体が約200体ある。
警視庁のホームページでは、その身元不明遺体の遺留品の一部が公開されている。

便りがないのは元気な印と言うが…。

しかし現実は、決して全てがそうではない。



リ・コウジ 写真


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