●更新日 05/26●
意外と儲かる?路上百円本屋
繁華街でよく見かける路上本屋。
ホームレスが駅のゴミ箱から拾ってきた最新の雑誌を100円という法外な安さで売る。
実はこの路上本屋、結構儲かるらしい。
そんな情報を耳にしたので調査へ。
まず開店する為にはどんな準備が必要なのか聞いてみる。
必要な開店資金(?)は3〜4万円。
▲台車は運搬以外に陳列棚としても使える。
台車やバッグ、雨よけのカバー等を買う。
そして一番重要でたいへんなのが人集め。
成功する為に重要なのは場所と人気のある雑誌を多く仕入れること。
なので路上本屋は販売係(親方)と調達係のチーム制でやっている。
調達係の数は店によって違い8人〜30人程。
販売係は調達係から1冊あたり60円で雑誌を仕入れ客に100円で売る。
1冊売れれば40円の儲けとなる。
また月に1度“ショバ代”の支払があり、雑誌を調達する駅構内のゴミ箱にも縄張りがある。
縄張りは話合いで決めたわけではないが、もし部外者が調達した場合喧嘩になることもあり、以前
「突き飛ばした相手が線路に落ちて電車に轢かれた」
悲劇があったという。
最近は捨ててある雑誌の量が減少し、喧嘩は更に増加。
また同時に仕入れる雑誌の数も減るので、売り上げも減少。
理想は1000冊以上仕入れ、1日の売り上げ4万円以上だが現状は厳しく
「あまり儲からないよ」
しかし、渋谷でなんと
「良いときは1日の売り上げ20万円」
という都内No1の売り上げを誇る路上本屋を発見!
渋谷は1冊120円と他の場所に比べて高い。
これは仕入れ値を上げ調達係のモチベーションを引き出し、より多くの雑誌を仕入れる為。
これが功を奏し、他の路上本屋が雑誌の仕入れに苦労している中、ここは毎日1000冊以上の仕入れを可能にしている。
ここの店主、かなりの敏腕のようだ。
「店を出したいなら一から教えてあげるよ」
と話す、この気さくな店主は開店する為に必要なものは特にないというが
「でも警察にパクられる覚悟は必要だよ(笑)」
Li Kouji(リ・コウジ)
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