●更新日 05/13●

裁判傍聴レポ “4”が好きな被告人


世の中にはいろんな性癖の人がいるわけですよ。

その中で“下着フェチ”ってのがあるでしょ。

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てっきり、女性用の下着を見たり触ったりすることで興奮をおぼえる種類の人間だと思ってたんだけど、そうとは限らないんですね。

ってなわけで、今回は下着ドロボーの裁判です。



罪名は窃盗。

被告人は53才の男性。

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頭頂部は薄く、残った髪の毛でポニーテールを結っている細身のおじさんです。


事件の内容は、ベランダに干してあったパンティー(200円相当)を盗んだというもの。200円って…(・∀・)
裁判では女性用の下着はパンティーと呼ぶ場合が多いんです。

検察官の冒頭陳述によると、被告人は前科3犯。すべて下着ドロボーです。
しかも、偶然にも昭和4年、昭和5年、昭和6年、そして今回200年、となぜか

“4”の付く年に逮捕されているようです。


まずは、弁護人からの被告人質問。

弁護人「起訴事実に間違いありませんか」
被告人「はい、間違いありません」
弁護人「なぜ、女性用のパンティーを盗んでしまったんですか?」
被告人「あの〜、女性の下着をつけるとわいせつな性的衝動を抑えられるので…」


ほんと、いろんな人がいるもんだ。パンティーを身につけたら興奮するからじゃなく、落ち着くってのが動機だっていうんだから。


弁護人「あと、逮捕されたとき、パンティーをはいていましたね」
被告人「はい。はくのが当たり前になっていたので」
弁護人「ちなみに今ははいてないよね?」
被告人「ええ、はいてません」


そりゃ、そうでしょ。弁護人としては、パンティーに興味がないってことを主張しようとしてるんだろうけど、被告人は拘置所から来てるわけだしね。はきたくてもはけない気はするんだけど。


弁護人「あなたの自宅にはパンティーが41枚もあったようだけど、盗んだものなんですか?」
被告人「いえ、買ったものです」
弁護人「じゃ、なぜ今回は盗ったんですかね?」
被告人「うーーん、お金がなかったから盗んだのかなぁ。お金があれば自分で買うんですけどね」


俺もわかるぞと言わんばかりに弁護人はうなづいていました。なんとも、しっくり来ない弁護なんだよなぁ。



次は検察官からの被告人質問。

検察官「パンティーをたくさん持ってたみたいだけど、はくのが目的なら1枚でいいでしょ?」
被告人「1枚で十分です」
検察官「なぜ、何枚も必要なの?」
被告人「使い捨てみたいにはいてたので、色や柄…(ノ∀`*) デヘヘヘ。自分の好みのが欲しくなるんです」


自分で言いながら、照れ笑いしてました。

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そんな被告人に対し、検察官が怒りの一言。

検察官「41枚もあったら我慢できるでしょ!」


え?ええっ?そこなの?さらに驚くのが被告人の答え。


被告人「できねぇ、(´∀`) エヘヘ」


おとなしく謝っていればいいのに。検察官もこれ以上質問しても仕方ないなと思ったのか、呆れた感じで……


検察官「今後、犯罪と名の付くものに手を染めない自信はありますか?」
被告人「(この場では)ないとは言えませんよねー」
検察官「ん?それは“ある”とも言えないってこと?」
被告人「そうですねー」
検察官「(笑)質問終わりまーす」


反省していない被告人の態度に検察官が笑っちゃってました。
最後は、裁判官から…


裁判官「反省してもらわないとねぇ。パンティーを集めるのが趣味ですかぁ」
被告人「心を落ち着かせるので、趣味になりました」
裁判官「うーーん、あまりいい趣味じゃあないよねぇ」


これでしょ、被告人に言ってあげなきゃいけないのは。パンティー収集が本件の根っこなんだけらさぁ。
なんで、検察官が「41枚もあったら我慢できるでしょ!」って、パンティーコレクションを認めちゃってるんだよ。

“4”のつく年に逮捕されてきた被告人。次は平成2年か201年か?


いや、これで最後にしてもらわないと。




では、今回はこれにて閉廷!



阿曽山大噴火 写真


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