●更新日 05/06●
裁判傍聴レポ 〜39歳美容師の性癖
被告人は39歳の美容室の店長です。
罪名は、公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反、公然わいせつ・器物損壊
起訴されている事件は2つ。
ひとつは、JR常磐線の駅の改札口で、女子高生のお尻を触ったと言う事件。
もうひとつは、同路線の電車内で陰茎を露出して自慰行為をし、女性の着ているパーカーに射精したという事件です。
公判予定表に『公然わいせつ』と『器物損壊』の合わせ技の裁判があると、大体この手の犯罪ですね。
改札口でお尻を触るって大胆な行動だよなぁ。触った瞬間に犯行がバレると思うんだけどねぇ。
で、この被告人は初犯ではないんです。前科4犯(すべて電車内のチカン行為)
そんな常習犯である被告人に対し、検察官からの質問です。
検察官「似たようなことで4回も捕まってるんでしょ。気をつけて生活しないとダメでしょう」
被告人「電車に乗るときは、女性の近くに行かないようにしてたんですけど、満員で…」
検察官「女性の近くになったとして、なんで触るの?」
被告人「自分の気持ちを抑えきれなくて…」
今回の事件ではなく、以前の犯行であるチカンに関する質問からスタートです。
検察官「なぜ、今回は陰茎出したの?」
被告人「前回の裁判以降、電車に乗る時は“触っちゃいけない”と思って…」
検察官「陰茎出すのもダメでしょ(笑)」
と、笑いながらも忠告してました。
検察官「あと、取調べで“執行猶予の判決後、チカン行為をしてしまった”と供述してるけど、何回くらいやった?」
被告人「えーっと…、5回!…くらいです」
と、言葉尻を濁して何回もチカンしていたと自白です。ホント、チカンは常習の人多いからねえ。
身柄の拘束受けて、社会的制裁も受け止められないって病気だね。
次は裁判官からの質問。
裁判官「触っちゃマズイかなぁと、だから公然わいせつ?」
被告人「そうなってしまいました」
裁判官「そんなの言ってること自体、おかしいってわかるでしょ。女性を触るのもチンチン出すのもいいわけじゃない」
ここまで40〜50分、みんな“陰茎”で通してきたのに、突然の“チンチン”発言。ま、どっちでもいいんだけどさ。
裁判官「うーーん、女性を触るのと、電車内で射精するの、どっちが気持ちいいの?あなたにとって」
被告人「いやぁ、どっちも気持ちよくないです」
裁判官「じゃ、やんなきゃいでしょ(笑)」
呆れた感じで笑っちゃってました。
で、公然わいせつの場合、「奥さんとの性生活はどうなのか?」といって質問をされることがままあるんです。今回も例に漏れず、
裁判官「彼女は?」
被告人「事件当時はいました」
裁判官「え?いるの?」
“お前にオンナいるのかよ?”と言わんばかりの驚きっぷり。さらに、
裁判官「ちなみに誰なの?」
もう、修学旅行の夜状態。
被告人「スナックで働いてた女性なんですけど」
裁判官「その人と付き合ってたんだぁ。どれくらいのペースで会ってたの?」
被告人「ま、お店で会う程度なんですが…」
裁判官「……」
“それは客とホステスの関係だろ”と言いたそうな顔して、言葉を飲み込んでいました。
それにしても39歳、ベテランの美容師。
その手で女性の髪を切っていたかと思うと、一男性から見ても気持ち悪いよなぁ。
では、今回はこれにて閉廷!
阿曽山大噴火
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