●更新日 04/04●

時給15000円!魅惑の裏バイト


「この地域のホームレスの数を数えて来てほしい」

Aさんは朝、バイト先の便利屋で社長から一枚の地図を渡されこう言われた。
渡された地図は台東区日本堤、清川、つまり山谷地区。

写真

内容は現地に行き、ホームレスのいる場所とその人数を調べること。
Aさんは山谷地区の地理に詳しかったこともあり、約2時間で8千円稼ぐことができた。
かなり割りの良いバイトである。

しかしこの珍しい仕事の依頼主が誰なのか、Aさんに知らされなかったという。

そんなAさんには以前こんなバイトの経験がある。

写真

『象の爪磨き』

Aさんは初めにこの仕事を聞かされたとき、怖いと思うより興味が湧いた。
場所は神奈川県某市にある小さな動物園。
現地に行くとAさんと同じく象の爪磨きに来た人が5人いた。
全員20代、中には女子大生2人もいたという。
1人のスーツを着た男がやって来るとまず誓約書にサインをさせられた。
誓約書の内容は

『作業中に何が起きても一切の責任を問わない』

というもの。
スーツの男は

「大丈夫ですから。全然問題ないので。やさしい動物ですから」

とAさん達を安心させながらも

「他にはふせておいて下さい」

と言うとことも忘れなかった。
ちなみに象が猛獣であると知っていたAさんは、スーツの男をふざけた野郎だと思った。

Aさん達は2組に分けられ、それぞれの組に飼育係が1人ずつついた。
そしていよいよ象との対面。

写真 ぱお〜ん

柵の中に入り間近で見る象は当然のことながら巨大。
手順としては2人が象の足を押さえ、1人が飼育係に巨大なヤスリを渡し、飼育係が象の爪を磨く。

写真

Aさんは眼鏡をかけた男と二人で象の足を押さえる係になった。
Aさん達が両手で象の足を押さえたとき

写真 ドドドドドド

ブルルルルル…


突然、象が息を荒くした!


「ヒャーッ!」

眼鏡の男が堪らず悲鳴をあげた。
作業中もずっと

「ヒャー!大丈夫かなぁ〜」


と怯えながら象の足を押さえる眼鏡の男。
Aさんも怖くなってきた。
年配の飼育係は

「大丈夫だからね」

と眼鏡の男をやさしくなだめながら巨大なヤスリで象の爪を磨く。
1本の足にかかる時間は約30分。

またこの年配の飼育係は象にもやさしく声をかけながら爪を磨いていたそうだ。
そのせいもあってかその後、象は暴れることもなく作業は順調に進み、無事4本の足全部の爪磨きを終了。

時間にして約2時間。
気になるバイト料は、なんと3万円!

なんとも魅力的だ。

写真


しかし、もし象が暴れだしたことを考えると…


思わずゾウッとしてしまう仕事かも。



li kouji


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