●更新日 02/12●
奇書か?愛のバイブルか?幻の性教育本入手!
奇書と噂の性教育本
『幸福への軌道』を入手!
著者は福世武次氏。
紹介文によると1915年静岡県生まれ。
1951年に講学館設立、性教育に関する書物や児童誌等を出版。
今まで生きてきて一番必要なのは『愛』。
そして、罪は償わなければならぬということ。
と最後に書いてあり、写真からも紳士的な印象を受ける。
内容は『どこから生まれたか?』、『性交』等のテーマから『優秀な赤ちゃんを生むために』という興味深いテーマまで幅広い。
▲掲載されている詩の中には三歳児が書いたものも!
しかし、この本。
やはりヘンなのだ。
まず氏は女性性器の呼称について拘り『ワレメちゃん』と呼ぶことに反対している。
その理由が『割れ目』という名称は
『破壊的』
そして話が男性性器の呼称になると、
かつてイタリア映画で、腕白どもが素ッ裸になり、チンチンを振り振り隣村へ突撃する愉快な場面がありました。
と映画の思い出話に脱線。
また『結婚』に関する項目で経済力の大切さを説いているにも関わらず
女はいったん身を許すと、なぜあんなにモロくなるのか、そしてひとたび子どもを産むとたちまち鬼神の如く強くなるのはなぜか?七フシギの一つです。
とまた脱線。
そして、『番長グループ5人の食事』という表を掲載し、食生活が青少年の心身の健全な発育に重大な影響を及ぼすことを書いている 。
タイトルは『狂気は食事から』
等、真面目な本なのに思わず噴出してしまう部分が少なくない。
この奇書(?)について聞こうと講学館東京営業所に行くがすでにない。
書店の話ではすでに廃業している可能性があるとのこと。
故に、氏の他の著作も残念ながら書店では入手不可能。
ちなみに氏が性教育に取り組むきっかけについてはこう書いてある。
1948年、『性』について考え始める。
動機は、
渦巻く狂気の中で、いきなり、裸になった性から、あらためて“人間とは何か”をつきとめようと考えて。
こんなことをのたまう本人は一体どんなもの食べていたんだ?
と気になるばかりだ。
li kouji
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