●更新日 12/19●

反省?ホワイトバンド講演会


『ほっとけない 世界のまずしさ』キャンペーン事務局長・今田克司氏の講演会が国際基督教大学で行われた。



内容は「ほっとけない」キャンペーンのこれまでの流れ、成果だけでなく、ホワイトバンドが発端となって受けた批判にも及んだ。
ホワイトバンドは11月末で450万本を出荷。



しかし、その売り上げは多くの購入者が思っていた『直接支援』ではなく、『貧困問題を解決する為に資する活動費』として使われる等の理由から、“募金詐欺”と批判も浴びている。

そうした批判は運営局側も説明不足だったと受け止め、現在は収支報告を途中段階だが公表する等し、今後の課題として情報公開や日本でのNGOの信頼性や理解の向上等を挙げていた。
また『アドボカシー(政策提言)』という言葉もわかりやすい、伝わりやすい言葉に変えたいと話す等、試行錯誤しているようだ。

しかし、肝心の売り上げの使途については

「これから計画をもってやっていく」

とまだ曖昧なまま。


質疑応答では、その点についての質問もあり、

「どのように使えば批判はなくなると思うか?」

との問いに

今田克司氏

「活動面では、貧困解決に必要であれば批判も覚悟でやりますが、資金面においての批判は真摯に受け止め、第三者委員会をチェック機能として作ることも考えています」

と一部で言われていた、売り上げが活動費の名の下に自由に使われる、ということにはならないようだ。

「HPに“返金には応じない”とあるが、募金だと思って購入した人でアドボカシーに賛同しない人に返金しないのは疑問に思う」

との問いには最初のパッケージにも説明はある等の理由で

「返したくなくて返さないのではなく、返金理由がないからです」



ホワイトバンドの売り上げで得た5億4千万が活動資金として来年から使われるという。
来年は単にホワイトバンドを売るだけでは意味はない。


事務局が


今が正念場


と言うように、このキャンペーンの本当の意義が問われるだろう。



li.kouji


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