●更新日 11/21●
今年で最後?!見世物小屋の蛇女
新宿、花園神社・酉の市。
毎年、この酉の市には見世物小屋がやってくる。
この見世物小屋で“蛇女”として長年活躍しているお峰太夫は、お峰さんの愛称で呼ばれるスター。
その芸は“影の人間国宝”と呼ぶにふさわしい。
この見世物小屋を運営している大寅興行社は、高齢のお峰さんが引退するときが見世物小屋が終わるときと宣言している。
現在、見世物小屋は日本に二社しかないので、それは見世物小屋の歴史の終焉へ大きく近づくことを意味する。
神社の隅で怪しげなネオンの光りを放つテント小屋。
今年も見世物小屋は無事来てくれた。
しかし、年齢的にお峰さんはいつ引退してもおかしくない状態。
今年が最後という噂も根強くある…。
テント小屋の中は赤を基調としたつくりになっている。
犬の曲芸や箱の中の美女(お峰さん)が違う美女に入れ替わるマジックショーの後に
「鎖を鼻から入れて口から出す女!」
と紹介され、入り口で太鼓を叩いていた紅い着物を着た黒髪の少女が登場。
笑顔にあどけなさの残るこの少女こそ、司会の女性曰く
「見世物小屋のニュースター!小雪太夫、19歳!」
見世物小屋に待望の新星が誕生していたのだ。
丸尾末広の漫画の世界から飛び出してきたような彼女が鎖を鼻から入れていく。
途中、辛そうな顔をしながらも鎖を口から出すと鎖の両端を掴んで交互に引っ張る。
更にはその鎖で水の入ったバケツを持ち上げる。
彼女はこの見世物小屋に客としてやってきた。
そのときお峰さんの芸を見て感激。
「お峰さんかっこいい。私も蛇食べたい」
とこの世界に入った。
そしてこの日はお峰さんではなく、小雪太夫が生きた蛇の頭を見事に食いちぎり食べた。
驚愕の声をあげる観客。
▲撮影禁止のため実物は撮れず。
更にその後、彼女はお峰さんから仕込まれたもう一つの秘密兵器で観客を再び驚愕させる。
お峰さんも小雪太夫も舞台では決して声を出さない。
しかし、まるで祖母と孫のような2人はとても嬉しそうに見えた。
li.kouji
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