●更新日 10/24●

ウソだらけ!?身近に溢れる日用品


これまで我々が度々取り上げてきた、健康食品の虚偽の記載。

このような問題は食品に限らず、特に健康関連の様々な製品に見られます。


一例として今回挙げるのは、デンタルケア製品“デンタルピーリングスティック”(発売元・株式会社コジット)。



左は現在のパッケージ、右は以前のパッケージ。デザインはほとんど変わらないのに、何かが違う……。




写真を拡大してみると…
そう、以前の製品では製品の右上にあったはずの写真が、現在のパッケージでは削除されています。

でも一体、なぜ?



この写真を見ると、「使用前」の歯の黄ばみは絶対にCG加工とわかります。
使用前後の比較にもかかわらず、撮影位置に全くズレがないこと、唇への光の反射まで同一などということはあり得ません。




パッケージ裏には
「※歯を傷つけない構造の為、こびりついた汚れ等は毎日お使いいただくことによって除去されていきます」
という注意書きがあるとはいえ、CG加工した写真を使用することは、明らかに誤解を招きます。
せめて「イメージ写真です」の一言がなければ、虚偽の記載となるでしょう。

実際、件の写真は削除されたわけですから、これは不適切な記載であることを発売元が認めたことになります。


ちなみに、歯科医に確認してみたところ、このようなピーリング製品の効果自体は全くの偽りではないようです。
ただし、直ちに歯を白くしようとして、金属製のピーリング製品などを頻繁に使用することは、エナメル質を削り取ってしまうことになるので、歯の健康上、勧められないとのこと。


今回紹介したような紛らわしい表現は、今や身近に溢れています。

他社との競合に勝ち残るために、製品の効果は過剰に強調されがちであり、購入の際には十分な注意が必要です。



探偵ファイル


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事