●更新日 07/22●

責任の行方 〜ナムコナンジャタウン事故〜


21日、開演前の東京池袋サンシャインシティ内のテーマパーク「ナムコ・ナンジャタウン」で、お化け屋敷「もののけ番外地」のアトラクションの点検をしていた従業員が展示物に体を挟まれ重体となった。

写真
▲閉鎖されたもののけ番外地。事情を知らない子供等が次々と。


昼過ぎには多数の報道陣が詰め掛け、ナンジャタウン入口周辺は一時騒然とした雰囲気に包まれた。


写真
   ▲ナンジャタウン入口

埼玉からやって来た親子は入口横の張り紙で事故を知ったという。
これから入場するが「心配はない」と母親。

開館直後にもののけ番外地に入った中3少女によると、事故のあったアトラクション入口は係員によって封鎖され、出口付近には警官がいたという。

写真

同日行われたナムコの会見では、運営担当の渡辺裕美子さん(29)が同僚に「チェックをする」と言った10分後に装置に挟まれた姿で発見された。
ナムコ側は「推測だが」と前置きし、もののけを照らす内部のライトの向きをなおした可能性を示唆し、その理由として引継ぎ日報にライトの不具合が記されていたことを挙げた。

写真
▲フタは100cm×120cm、約30kg。


写真
   ▲客からの視点。柵で中には入れない。


メンテナンス担当者が点検整備等を行うことになっているのに、なぜ運営担当者自身が装置に触ったのか理解に苦しむ、とナムコ側は首を傾げたが、



会社に指導責任はなかったか。日常的に行われ、黙認されていたことはなかったのか。


メンテナンスは空気圧のバルブを操作しフタを開けた状態で行われるが、彼女はそれを行わず、フタが開閉する20秒弱の間で作業をしようとして挟まれた。会社は彼女がそのバルブの存在を知らず、また知る必要もないと断じたが、



果してそれでよいのか。危機管理に必要ではなかったのか。



一部マスコミは、警察が業務上過失致傷を視野に入れ捜査していると報じた。

今後の動向に注目したい。




写真
           ▲彼はすべてを知っている!?



ぽん


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事