●更新日 07/16●

大人気ショップに殺到する意外な面々とは?


若者の街、原宿竹下通り近くに、普段は見かけない中年集団がいた。

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彼らは何人かずつで裏原宿の方へと向かって行く。
普段、裏原に行っているようには見えないのだが……。

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彼らの行き先は……。


「BUSY WORK SHOP」


今をときめくファッションブランドBAPEの店。

なぜ?

聞けば今日はBAPEの新作パンツが発売されるとのこと。
彼らの中の1人(推定50代)にBAPEについて、

「たまに着ているよ」

と答えてくれたが、着ているポロシャツにはなぜか“ASA(朝日新聞?)”のロゴ……。
BAPEは新作の発売日を明かさないことでも知られているが、

「知り合いに教えてもらった」

彼らはその辺の若者よりもファッション情報に敏感なのだろうか?
新作発売日は整理券がないと店に入れないそうで、先程彼らがいた場所は整理券をもらう為に並ぶ場所だった。

1人の男がやって来た。
男は彼らに何やら説明するとお金を配り始める。

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開店後、彼らは万札を手に店に入って行く。
程なくして商品の入った紙袋を持った彼らが店から出てきて、お金を配っていた男に紙袋を渡している。

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その後、1人の女性が現れ、集まったたくさんの紙袋を手に店を後にした。

彼女を追い、いろいろ質問してみると、

「ネットに流して売るんです。それ以上は本当に困りますから……!」

と急ぎ足で嫌々ながらも答えてくれた。

彼らは朝一に並んで整理券を取り、バイヤーの代わりに人気商品を買うアルバイトをしている人達だったのだ。
バイヤーが彼らに声をかけてメンバーを集めるらしいのだが、中にはお金を持ち逃げする人もいるらしく、信用できる人にしか声が掛かない。
一般の応募も基本的に受け付けていないそうだ。
始発の電車に乗って集合し、店に並んで“ブツ”を買うまで約6時間で、約4000円。

決しておいしいバイトではないが、彼らのほとんどはホームレスだという。

BAPEはただ儲けているだけではない。
こんなところで雇用問題解消にも一役買っている?



li.kouji


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