●更新日 07/10●

摩訶不思議!? 絵画売買の矛盾


読者から「法外な値段でシルクスクリーンを販売する会社がある」とのメールがあったので調査した。
シルクスクリーンとは芸術作品によく使われる印刷の種類だ。


    ▲画廊。右の店員に案内された。

アールブリアン株式会社の秋葉原駅前にある画廊に向かった。
画廊前の路上で店員からポストカードを貰うと、店内に案内される。
スーツ姿の男女の店員数名が頭を下げる前を進み受付で名前等を記入。2階へ。



         ▲画廊内


絵を眺めながら、にこやかでテンションの高い店員の説明を聞く。
10分ほど話すと店員が代わり3階の画廊へ。



          ▲2人目の店員

この店員、金に関する質問が多い。

現金で最高どれくらいの買い物しました?
給料どれくらいもらえます?
給料上がります?
何個くらいローン組んでるんですか?


これが画廊の店員のセリフなのか?



▲マーティロ・マヌキアン作『エメラルドシルエット』


一番好きな絵を選べというので貰ったポストカードの絵を選ぶ。
改めて絵を見ると、おかしな点に気付いた。

手にしているカード(上の写真)には描写テクニックなのだろう、女性の背中に横方向の細かな模様が入るが、目の前の作品にはそれがない。ツルツルだ。
それを指摘すると、

お客さん、言うこと面白いですね。

と一笑された。

音声ファイル

ポストカードの作品と画廊の作品、どのように違うか、下の写真を見比べてほしい。



  ▲画廊にあった作品を撮影。背中がツルツル。


     ▲ポストカード。背中に横縞が。



何でこうもちがうのか?

カードのほうが原画だとしても、これほど違いが出るものなのか?


ちなみに値段は、


画廊で販売されていたシルクスクリーン(印刷なので複数有り)が、




            ▲アールブリアンのサイトより



120万。



そして、

ヤフオクに出品されていたこの作品の
原画が、





          ▲ヤフーオークションより



35万で、




買い手なし。




絵は買った者が満足すれば何も問題ないのだが……。

みなさんはこのシルクスクリーン、買われますか?




ぽん


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