●更新日 06/17●

プロレス界のイジメ、その実態!


とあるインディーズ弱小プロレス団体でのイベントでのこと。
イベントが終わり、最後、選手全員の挨拶の際、団長がとある選手を指して言った。

「Y選手! 貴様の弱さはなんだ! 皆から制裁を食らいやがれ!!」

他の選手全員に「ボコれ!」とけしかけたのだ。

つまり公開リンチ。Y選手はボコボコにされ、担架で運ばれていった。

プロレスの場合、試合はともかく試合後のこういった流れは「演出」であることが多く、観客もそのつもりで見ていた。

しかし、これはガチ!流れをY選手も、そして他の選手も事前に全く聞かされていなかったのだ。

この件には陰湿な背景がある。

Y選手は確かに弱く、戦歴も14戦14敗という悲惨な成績。しかしその「やられっぷり」が評判で、甘いマスクと相まって、女性ファンの数も絶大。

団体中一番の人気選手だったが、仲間の選手とは上手くやっていた。

そこが「弱い癖に人気がある、そして八方美人だ」と、団長の怒りを買っていたらしい。

普段から、何かと絡まれていたようだが、団長お気に入りのファンがY選手にゾッコンだった事が分かり、今回の「公開リンチ」が発生!

リンチに参加した選手達は「お客さんが一杯入っている会場で、その流れで殴らなかったら、場が盛り下がる。イベントとしてそれは絶対に避けたいし、団長の命令は絶対。心の中で謝りながら殴ったよ……」と語る。

「こういったイジメを乗り越えてこそ、本物の選手になれるんだ」と語る者も多いが、ここだけの話、似たような流れで死んでしまった者も結構いるとのこと。
※死者が出たというのは、どうも噂話のようです。確認出来る事実は今のところ出ていません。

媒体が「プロレス」の場合、「事故」として処理されてしまうので、警察沙汰にはならない。場合によっては死も有り得る。

Y選手は、脳挫傷・胸部・肺挫傷、等の重傷。命には別状はないが、後遺症は残るかもしれないとのこと。

こういった「事件にならない傷害事件」がプロレス界には存在することを知って欲しいとのことで、Y選手は探偵ファイルに語ってくれた。



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