●更新日 05/23●

カウンターに潜む魔物


以前、デタラメ情報をネットに流して訪問者の数を増やし、ネットサービスの特徴を利用して金を儲けようとした某ブログがあった。これは、ブログランキングが上がるほど金銭的なインセンティブが与えられるという制度を悪用したもの。


この場合、記事捏造の裏には「金」という誘発因子があったものの、別にインセンティブがなくとも訪問者の数、つまりカウンター数にこだわる人も少なくない。

カウンター数には「自分のブログに来た人数」を表示する機能以外に何もないのにも関わらず、もっと面白い情報や記事を掲載したり、写真や絵で勝負したり・・・と、訪問者を集めるのに躍起になる。

別に悪いことではないのだが、注目作りの為に行き過ぎるのは考えものだ。


海外ではブログのカウンター数上げを目的に、赤ん坊を虐待。写真を自分のブログに出した看護師が逮捕される事件もあった。

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被疑者は自分のブログのカウンター数を上げる為に、勤務先の病院の新生児室に入って赤ん坊の顔を弄ったり、赤ん坊同士をキスさせてこれを撮ったという。


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また犬を新生児室に入れて撮った写真もある。


もしこれが1人でやった事だと看護師としての資質や精神状態を疑われて法的処分を受ける程度で済んだのだろうが、この他3人以上も、それも看護師が似たようなことを起こしているのが調査で発覚し、大騒ぎになった。

まるで暴走としか言えない。

これはブログの記事を強制削除され、ブログ閉鎖及び刑事処罰になりそうだが、「それで終わり?」という見方もある。

ここまでやってしまう程、カウンターの増減を敏感に受け入れ、狂熱する人も少なくないのは、カウンターには本当に魔物が棲んでいて、人を魅入らせるのではないだろうか。



天口


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