●更新日 05/15●

FIFAの決定について 今日子的情報


<サッカー=W杯予選の北朝鮮―日本戦、第三国開催が決定(4月29日:ロイター)>
「予想以上でしたね」「驚きました」
かなりの衝撃に多くの人々が口を揃えて言いました。
4月29日、FIFAの決定によりW杯アジア最終予選−日本対北朝鮮が、第三国で無観客試合で行われることになったのは、まだ記憶に新しいと思います。

多くの報道で「厳しすぎる」との声も上がった今回の処分ですが、一部では、「政治的圧力があったのでは?」「第三国開催のためのシナリオだ」「何か裏事情があるのでは」という見方もあるようです。それも当然で、3月30日に北朝鮮(ホーム)で行われた対イラン戦で、審判の判断を不服とした北朝鮮選手の反則的な態度と、観衆が暴徒化したことに対する処分で下された決定ではありますが、罰金に加え第三国で観客なしというのは、明らかに北朝鮮にとって不利としか言いようがありません。FIFAといえばその名の通り、国際サッカー連盟であり、最も意見を誠実に、そして偏見なく受け止めるべき機関のはず。

それが何故こんなにも重い処分となったのでしょうか。溢れた情報の中ですが、見出せる限りの真実を追求しながら、検証していきたいと思います。


FIFAの決定が報告されたとき、日本では無観客試合に対して非常に残念であるとの報道をしていました。ただ、第三国開催にに対する報道は控えめだったようですが。これは北朝鮮も同じで、実はこの報告直後、FIFAの規律委員会と接触しています。目的は、今回の処分に対する異議を唱えるためです。3月25日のバーレン戦と30日のイラン戦での観衆の行為やそれに関連すること、そして、60余件に上る規律について、数時間に渡っての論議が繰り広げられました。

日本の報道ではただ単に、「暴動」「暴徒化」「危害」という単語の後に、「予想以上ではあったが、危険を回避した当然の結果だ」と伝えていました。ですが、当事者である北朝鮮は、ある理由のために起きた結果であると主張しています。


その、ある理由とは・・・




次号に続く。



安 今日子


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