●更新日 05/01●

死体文化


タイ人は、「死」に対する認識が、我々とは根本的に違う。

もともと「生まれ変わり」が土着の文化&宗教としてある民族なので「同級生の〇〇が死んだ」と聞いても「寂しいけど、次はいい人生になって、また出会えるだろう」程度の反応が返ってくるだけ。実にあっさりしたものだ。
基本的にマイペンライ(大丈夫)と楽天的なタイ人だが、辛いことが続くと「この人生は失敗だったから、生まれ変わっていい人生にしよう」と、簡単に自殺しちゃったりする。

死への認識がそういった感じだからか、一般の文化に死体が普通に入り込んでいる。

ニュースでは死体の映像はカットされず普通に流されるし、普通の雑誌に死体写真が載っている。死体が好きな人たちのための死体写真専門雑誌、そして、死体を集めただけの死体番組「今週の死体」……死体ビデオ作品も数多く存在する。
「趣味:死体鑑賞」が「趣味:音楽鑑賞」と同じ位置にある。好きだからといって変態扱いはされず「普通の趣味だね」といった反応。

我々の感覚からすると「昆虫標本集め」というところか。単なる「娯楽」なのだ。


そして、その筋では有名な「死体博物館」も、ここタイにある。

写真
病院内にある

どんな場所かは名前のまんまだが、ここの凄いところは、その管理の超ザルさ。

入り口に壺が並べてあって、開けると中に脳味噌が入っている。

写真
クリックするとモザイクなし画像が見れますグロ要注意!

中には係員などおらず、理科室のような場所に、ただただ様々な死体が並ぶ。

写真

雑に置いてあるポリバケツを開けてみたら、赤ん坊の死体が2つ3つ、ホルマリンにぷかぷかと浮いている……

クリックすると見れますグロ要注意!!

とあるマフィアの話によると、タイから麻薬を密輸するにあたって、最もバレずにたくさん運べる方法が「赤ん坊の死体の中に麻薬を詰めて母親役が抱っこ」だそうだ……。

死や死体に対する認識が、我々といかに違うかが思い知らされる話である。



梅宮


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