●更新日 04/30●
春のヤミ金事情
ヤミ金融。
簡単にいうと、国に金融業として正式に認められてない金貸しのことをいう。
トイチ(10日で1割の金利がつく)なんてのはあたりまえ、トサン、トゴなんてところもザラ。
法廷金利が年29.2%を超える業者は、出資法により刑事罰の対象となることを思えば、ヤミ金という名称もしっくり来るだろう。
で、ヤミ金にも流行なんてものもあって、最近の旬は断然
“フィリピン金融”だ。
仕組みは以下の通り。
まず、在日フィリピン人向けの国際新聞に、広告を打つ。もちろんタガログ語で。
▲在日向けのフィリピン新聞“ピノイガゼット”。ピノイはフィリピン人、ガゼットは新聞の意
文面はだいたい、“お金貸します”といった簡単なもの。
タガログ語ができないと話にならないのだが、通訳を1人つけて、開業しているヤツも少なくない。
それを見た在日フィリピン人が電話してきて、融資するといった流れ。
何の変哲の無いように見えるが、キモはその広告料の安さという点。
月に5万円出せば、立派な広告が打てる。
5万円あれば、チラシを1000部程配布できる。ヤミ金の常識で言えば、1000部配って1件融資が出来たらいいほう。
それに比べたら、お客も頻繁にに来るので効率的だ。
気になる金利は“ファイブシックス”といって、5万貸し6万戻しの金利を月イチないし月2でかける。
要は、月利20%ないし44,4%の金利がかかるということ。
十分暴利であることには違いないのだが、現地フィリピンでは常識の金利。
ゆえに、フィリピン人は普通に借りに来るので、客に困ることが無いというわけ。
イメージ図
▲フィリピンパブにも情報がいっぱい
しかし、フィリピン金融を生業としている彼らにも悩みがある。
それは、
容易に踏み倒されてしまう
ということ。
理由はまた次の機会にするとして、流行りモノというのは、良かれ悪かれいつかは廃れるもの。
だけど裏稼業の流行は、警察の手入れぐらいじゃ収まらないものだ。
探偵ファイル
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