●更新日 04/26●
非常事態の現場から生々しい叫び声
今もまだ、救助活動が続いているJR福知山線脱線事故。不幸にも、偶然この列車に乗り合わせていたNさんから、その悲惨な状況を聞くことが出来た。
いつもより速い速度でカーブに入る ↓ 左右の揺れがひどくなる ↓ 左への遠心力が強くなる ↓ 急に雷のような音が鳴り、前の車両が横滑りするのを確認 ↓ 再び雷鳴のような音が鳴る。 ↓ 車両停止 停止後気づくと、大変なことになっていました。そう“ドラゴンヘッド”のオープニングのように。 周りは明るかったのですが、右側に立っていた人が、左(カーブの外側)の方へ突風でも浴びたかのように吹っ飛んでいきドアにぶつかって崩れ落ちました。 一瞬ですが、前の車両がまるで雷がどこかに落ちたときのような音をたて、車でいうドリフトをしながら横に滑っていくのが見えた気がします。 そして、再びけたたましい雷鳴のような音がしました。多分あのそばのマンションにぶつかったときだと思います。 車両内で座っていた人は座席からずり落ちたり、棒にしがみつき、立っていた人は左のドア際に何人か固まって折り重なって倒れているのが見えました。 事故が起こった時、数秒間沈黙があり、その後一斉に、「助けて!」「痛い!」「何が起こったの!?」という叫び声がこだましました。 外に出ると、1両目の姿は確認できず、2両目はマンションを包むような形で潰れていて、そのそばにまた車両がある感じでした。 辺りは異様な臭いと叫び声ばかり。線路沿いにある石の所々に血の跡が沢山ありました。 レスキューの方が遺体を毛布のようなものでかぶせていました。その中で「息をしていない!」と誰かが叫びながら人を担架で運んできました。運ばれてきた人は既にぐったりしていて毛布の隙間から出ていた手が真っ赤に血で染まっていて指が変な方向に曲がっており、それを見たときに初めて恐怖を知り、立てなくなってしまいました。 レスキュー、消防、警察の方は次から次に乗客を助け出していました。 立てなくなった私に対しても、 「大丈夫か?」「怖かったな」「よく頑張ったな」といって、もう少し安全な所へ行こうと連れて行ってくれて、親切に対応してくれました。 しかし、マスコミ関係者は怪我人に対し、勝手にカメラを回し、事故状況を半ば強制的に尋ねていたのがとても不快でした。 ちなみに、Nさんの時計のバンドがこの事故のショックでちぎれてしまった。 このことからも、想像できないほどの衝撃であったことは窺い知れる。 普通こうはちぎれない いまだ(25日23時現在)に、助けをもとめている生存者もいる。 テレビでは報道されてないが、今回ばかりは国の救助体制は整っているようだ。 マスコミに関してはあいかわらずだが。 indexへ戻る 探偵ファイル |
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