●更新日 02/27●

働く人の憂鬱シリーズ 〜バイク便屋さんの憂鬱〜


世の中にはたくさんの仕事があります。そして、その業界で働く人がいます。
その業界ならではのお話をご紹介するのがこの憂鬱シリーズ!
今回は、バイク便屋さんの憂鬱です。
どんなお話が聞けるのでしょうか?
それではインタビュー開始!



どんな仕事なのですか?
バイク便でも色々な種類があります。決まった場所を回る定期便、依頼が来たら近くにいるライダーに連絡して配達するスポット便等ですが、基本的には郵送等では間に合わない書類等をバイクで集配、配達する仕事です。

この仕事をなさろうとしたきっかけは?
バイクが好きだったからです。新人で入る人はほとんどが20代でバイクが好きだという理由ですね。
あと、時給がコンビニなんかで働くより割が良いと思ったからです。

このご職業の魅力は?
毎日バイクに乗れる事。
バイク好きな人が多いので、バイク乗りの友人が増える事。
自分のバイクは自分で整備する事が多いので整備の腕も上がる事等です。

イメージ画像です

実際の内情はどうですか?
給料は安いです。
入った時は時給1000円だったのですが、社員になってからは手取り14万程度。残業もあるのですが、残業代は出ない事が多いです。
社員になってからはバイク便だけでなく、営業、仕入れ、経理、HP作成等、何でもやらされました。
あと、スピードが勝負の仕事なので、簡単に休んだりは出来ないです。

目指すなら知っておくべき事は?
バイクが好きじゃないと出来ない仕事です。
雨だろうが雪で路面が凍ってようが走らないといけないので、すり抜け等の腕はそれなりに必要です。
それ以上に安全運転が出来る事が必須ですね。

一般の人には秘密の事は?
うちの会社では事故をしないという信用を守る為、万が一仕事中事故で亡くなった場合、無かった事にされてしまいます。
1部の社員以外には知らされず、毎日行く取引先は勿論、同僚の社員やアルバイトにも知らされず秘密裏に処理されてしまう事があります。
他には、事故を起こした場合当然慰謝料等は請求するのですが、事故翌日から出社した場合でも、給与明細を偽装して会社から休業補償を請求するから、「休んだ事にしてくれないか」と要請されます。
それと東京⇔大阪など、あまりにも遠距離の場合は新幹線とタクシーを使う事もあります、その方が安いし早いので(笑)



「この仕事をしていて良かった」と感じた時
些細な事ですが、雪が降っている時に、カイロや缶コーヒーを貰った時は凄くやる気が沸きました。
道を覚え、信号パターンもほぼ暗記してしまうのでプライベートでも道に迷わず素早く目的地に着ける様になりました。

笑い話や苦労話など
運送業の中でもバイク便は警察から目の敵にされているので、意味なく停められたり、5km/hの違反で捕まった事もあったりと、とにかく気をつける事が多かったです。
普通に考えて無茶な時間を言われたり、1分1秒を争う事もよくあり、断る事も難しいので、いかに素早く、いかに事故らず、いかに違反しないかを念頭に置き、神経をすり減らしました。

その他、言いたい事
毎日スピード勝負の為、違反点数は増えて行く人が多いです。違反せずに速く届ける。かなり大変です。
バイク便だけに限りませんが、とにかく事故だけは気をつけて! 命は大切にして下さい。死んでしまったらいくら保険金を貰っても、みんな悲しむだけですので。



探偵ファイル・キム


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