●更新日 02/02●

露店の偽札警戒度をチェック


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旧1万円の偽札が各地の露店で発見される最中の1月16日、世田谷ボロ市の露店10店舗に旧1万円札を差し出し、売子がチェックするかしないか、調査した。まず、コンビニのATMで10万円を下ろす。

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新札5枚、旧札5枚。

知り合いを頼って旧札に交換し、10枚の旧1万円札が揃ったところで、調査開始。

1軒目。タオル店。温泉タオル1ダース100円を購入。1万円札を4つに折り畳んで渡す。売子は腰元で札を広げ手早く確認。釣を貰った後取材と明かし、話を聞く。「透かしを見る。客が笑いながら『大丈夫だよ』と声を掛けて来ることもある」

2軒目。カードショップ。100円で「NARUTO」のカードを購入。腰元で札を広げる。「透かし、丸印のポイントをチェック。ミーティングで確認しようと話した」

写真 カードショップ


同様に残りの8店舗、漬物、瀬戸物、魚、うどん(袋入り)、甘酒、から揚げ、焼き団子、チョコバナナの露店を調査。

結果。

  記者の渡した旧1万円札をチェックしたか

  チェックした   4店
  チェックしない  6店


売子の声。

「銀行から指導があった」(漬物店、した)

「38年出店していて常連のお客が多い。信頼関係が出来ている」(魚屋、しない)

「そこの張り紙見てくれ。『1万円。皆で気を付けよう』と書いてあるでしょ。犯人が近付かないようにね。ボロ市は30年。今日は雨だから駄目だね。1万円札は2、3枚しか扱ってないよ。いつもなら2、30枚扱うけどね」(チョコバナナ、しない)

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警察のテントで聞くと、警戒の呼び掛けはしていないとのこと。ボロ市保存会は「登録時に呼びかけた」と言うが、露店側から聞いてないとの声もあった。

警察に報告のあった偽旧1万円札は、12月31日から1月10日にかけて露店で使用された390枚。この数字をどう捉えるか・・・・警戒すべきか否か。今回調査したボロ市では偽札への警戒より祭りムードのほうが勝っているように感じられた。



ぽん


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