●更新日 01/08●

眠り姫に注意報


一週間程前のこと。
満員電車で帰宅途中、20代前半の女性が乗車してきた。
私は扉の横に、彼女は私の横に立った。
その後、彼女はすぐに眠りについた。

写真 ※以下全て再現画像

途中で新聞を持った30代半ばの男性が乗車してきて、女性の真後ろに立った。
私は外を見ていたのだが、ふと横を見ると、なんと、
男性が女性の胸をまさぐっているではないか!?

写真

驚いて「何してるんですかっ!?」と聞くと、男性はか細い声で「いや、別に……」と言って黙ってしまった。
もう一度聞くと、黙ったままこちらを睨んだ。

その時女性が起きたので、「触られていませんでした?」と聞くと、首を横に振った。
「大丈夫ですか?」と聞くと、頷いた。
男性を見ると、「ほらみろ」と言わんばかりにうんうん頷いていた。

“寝ている=気づかない よって触っていい”

とでも思っているのだろうか。
痴漢行為自体最低だが、あまりにも卑怯ではないか!?

このケースは珍しいものだと思っていたが、現実はそうでもないらしい。
私の友人にも被害者がいた。
電車で寝ていると自分の足の上に新聞を広げられ、腰からパンツの中に手を入れられていたという。

写真

写真

腰の辺りに違和感を感じ目が覚めた。
横に座る40代半ばのおじさんが慌てて手をひっこめた。
こちらが睨んでいると新聞を畳みながら「今日は寒いですね♪」と言ってきた。
だから、君の肌で手を暖めさせてもらいましたよ☆とでも言う風に。
私が呆然としているうちに、おじさんは降りていった。
痴漢されたと思って追いかけたけど逃げられた。くやしい!!



「寝たまま気づかなかったとしたらどう?」と聞いてみると、
「それはいやだけど、仕方ないよね」と彼女は答えた。
とはいえ、乗客の誰も助けてくれなかったことはショックだったそうだ。

眠っている間に卑怯な痴漢の被害に遭った場合でも自己責任になってしまうのだろうか。
誰も助けてくれないという現実、あなたは電車で眠れますか?



小松


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事