●更新日 12/07●

美容・コスメライターの裏事情


女性が憧れる職業の一つ、『美容・コスメライター』。
マスメディアで活躍し華やかに見えるが、実情はかなりシビアなもの。

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美容系ライターは徒弟制度が多く、人気の藤●美智子の事務所だと見習期間が2〜3年。
それ以外にもメーカーやモデル出身者も多く、コネが無いと難しい業界だ。


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    ▲女性社会な為、上下関係は厳しい

大手通販及び老舗デパートのサイトで活躍している現役ライターの佐々木素子さん(仮名)に、業界の裏事情を語ってもらった。


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メーカー側はプライドが高く、やたら原稿のダメ出しをします。理不尽な赤字を入れることも多々……。
文章表現にうるさくて、言い回しのクセを掴むのが大変ですね。断言的な表現はNGで、「〜に効果が!」「〜のような実感が」など微妙な表現が基本です。


また、原稿を書く際に一番気をつけなければいけないのが、薬事法。

薬事法に対しては、ギリギリで書くテクニックが必要ですね。化粧品成分となる薬品の勉強は必須。以前、麹酸入り化粧品の記事を書いたら、掲載直前に発ガン性があると発表されて、急遽別原稿に。
商品サンプルはほとんど無いので、資料に記載されている成分を見てある程度書けないと困ります。
例えサンプルを貰えても、コスメライターって『試したら負け』な意識があるんですよ。



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▲新商品のチェックには、余念がない。

フリーライターの場合、報酬はピンキリで仕事内容やクライアント先による。
某デパートサイトのギャラは800字で3万円位だが、イラストや写真も込みなので決して良いとは言えない。
それでも一般的なWebライターの相場より高めだ。


<佐々木さんが語るコスメライターの条件>
肌が弱いとダメ(アトピーだと絶対に無理)
●化粧品好きというより人間関係を上手くやれるかが大事
●女社会のヒエラルキーに耐える体育会系の根性が必要
●規制が多いため文章力(表現力)が必要


憧れだけでは入れない業界なのである。



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