検証！電磁波シールはホントにお得？

大阪のとあるベンチャー企業が、携帯のバッテリーに張るだけで 電池が長持ちするシールというものを開発した。
電池に溜まっているゴミをこのシールから発生する電磁波エネルギーが分解し、電池内のイオンの流れをスムーズにすると言う。
その上で、電池の残量がアップする模様。


▲税込みで714円

大阪市が出資する第３セクターが支援したことや、マスコミで取り上げられたことがあって３０００個以上が売れたそうだ。

メーカーに効果のほどを問い合わせてみると
「証明する機械は無いですが、当社で実験したところ結果が出ました。誰がやっても同じような結果になると思います」

ん？
……断言しない辺り、なんだか怪しい。


というわけで、実際に検証してみた。

＜実験対象＞
私の携帯電話。
機種は比較的新しいＤｏＣｏＭｏのＦ９００i、使用歴は半年弱。
バッテリーの状態はいたって良好。


＜実験方法＞
１．シールを貼っていない状態で充電器にセットし、バッテリーを満タンにする、

２．携帯のゲームをプレイし続け、バッテリーが無くなって下図の表示が現れるまでのタイムを計測する。

　▲この表示

３．今度はシールを貼って同様に充電。ゲームをし、バッテリーが切れるまでの時間を計測する。

通常状態でゲームをプレイし続けると３時間２６分で充電が切れた。

１日携帯を休ませて、３の手順に移る。
完全に充電を済ませてから、冒頭のシールを写真のようにバッテリーの内側に貼り付けた。


さて。
この状態で、充電が切れるまでのゲームプレイ時間は……



２時間５６分！



あれ…？？？
３０分も短くなってますが……。
でも、パッケージには……

　▲うたい文句
ちゃんと書いてあるもんなぁ……

おかしいなと思いつつ、翌日もう一回実験してみたが、結果は同じ。
シールを貼っていたほうが短くなった。
携帯カメラを使用し続ける実験も行ったが、同様の結果が得られた。　


結論：貼るだけでバッテリーが長持ちするシールは


効果無し！！


のびていたとしても、それは錯覚です。のびた気になっているだけです。



huze