●更新日 11/21●

林真須美とベンチと花


和歌山の毒物カレー事件(98年7月)で多くの被害者が出た園部第14自治会(62世帯)が7日、林真須美被告(43)の自宅跡地(363平方メートル)に花壇を整備した。

坂本義成自治会長は
「住民の憩いの場になると思う。今後も四季の花を植えたい」
と話しているが、現状としては……


待てど……、


暮らせど……、


誰も来ない……。

この昼下がりに憩いに来る人は見当たらない、猫の子一匹見当たらない。

周辺住民に話を聞いたところ、
「この公園には誰も来ませんよ」
「1年に1回、事件のあった夏の日の慰霊祭の時だけにしか、この公園に人が集まってるのを見たことが無い」
「何故か避けてしまいますね。」

下校途中の小学生にいたっては、
「だって狭いし、何もないもん!」
「しらなーい」
と無邪気な辛口コメント。

中には、この公園の花が少しでも被害者への手向けになればいい、と答え複雑な表情を浮かべる人もいた。

ここで起こった事は、例え過去に関係する何かが無くなってしまっても、今となっては変えることのできない悲しい出来事。
ここでアノような事件があったことを忘れてはいけない。




今日も誰も来ない公園で、ベンチと花だけが静かに見守っている。



huze


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事