●更新日 11/18●

金さえ払えばなんだって買える


最近ゲームユーザーの間では、プレイ中に得たキャラクター装備、仮想貨幣、レベルの高いキャラクター本体などが現金にて取引されています。

そうして仮想物品を現金で売買する行為がRMT(リアルマネートレード)と呼ばれるのですが、オンライン上での取引の危険性は高いため、多くのゲームはRMTを禁止しています。
一方で擁護派も多く、RMTを斡旋する取引サイトも次々設置されているのが現状です。



そのひとつである「RMT(REAL MONEY TRADE)」の管理者に話を聞いてみました。

管理人:現在のRMTは、少なくとも50億円の市場です。数年前は2億円程度でしたから、急成長を遂げているといえます。しかし最近は、「出稼ぎ」が問題視されているんですよ。

それはどういうことでしょうか?

ある組織では中国の安い地域に寮を建て、雇った中国人を24時間常駐させて、ゲームをさせているらしいんです。
彼らは娯楽としてではなく、生活のためにゲームをしているんですよ。


ある情報によると、日本と中国では貨幣価値が10倍程度違うと言います。
仮想貨幣100万が日本円で3000円だとしたら、海の向こうでは3万円。
とあるゲームでは1日中プレイをすると、仮想貨幣を50万以上貯められるというのが普通であるそうです。
出稼ぎの人にとっては良い稼ぎになります。

しかし、一般のゲームユーザーに話を聞いてみると……

「出稼ぎの人たちは、生活のためだって必死。徒党組んでやってたりするんでしょ? あれじゃ普通にゲームやってる人たちは、やる気なくしますよ。
相手が『日本語が苦手だから』と言うからついつい曖昧な取引になってしまい、結局詐欺にあった人もいたみたいです


ウマイ敵を倒すために待機している・・・(イメージです)

純粋なユーザーは、反発の色を隠せないようです。
「たかがゲーム」といえども、現実に詐欺も起きています。

仮想と現実と、問題はボーダーレスのようですね。


取材協力 「RMT



マック平山&もみ 


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