●更新日 11/10●
あんた何様よ
「不登校児は不良品だ」
10月15日に開かれたPTA大会で、福井県の山本雅俊副知事が発言した言葉である。
副知事という肩書きのある人間が放つには、あまりに無責任で傲慢な暴言。
こうした偏見により不登校児が家の外にすら出られなくなり、ひきこもりになってしまうことは多い。
11月7日に講演会「ひきこもりからの回復〜家族はどう対応する」が開かれた。
主催した「全国ひきこもりKHJ親の会東東京『楽の会』」の事務局長・高橋さんは、
「『楽の会』という名前には、親が楽になれば(ひきこもりの)子供も楽になるよ……という思いを込めました。溜まっている思いを放ち合える場所を提供したいと思ったんです 。私も当事者だったから、彼らの不安がわかります」
と言う。
▲事務局長の高橋さん(左)
高橋さんの言葉どおり、講演会は非常に温かなムードであった。
特に参加者の興味をひいていたのは、ひきこもりの青年たちで形成されたバンドである。
▲その名も「ひきこもりバンド」
毎月1度、下北沢のスタジオで練習を積んできた彼ら。
人前で演奏するのは初めてだそうで、
「ステージにあがるには、すごく勇気が必要だった」
と語った。
少しうつむき加減で、しかし確かな演奏をするその姿からは、彼らの「ひきこもりを打破したい」という強い気持ちが伝わってくる。
高橋さんは言っていた。
「不登校やひきこもりの人に対して、レッテルを貼ったり偏見をもったり。そういう目で見られることは納得いかない」
聞こえてますか?
あなたのことですよ、副知事様。
あんた、背中が煤けてるぜ。
田中 &もみ
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