●更新日 11/07●
先見の明がアダになる?(後編)
前編はコチラから
存在すらしない先物取引をもちかけ、顧客から金をむしりとる悪徳会社・S商事。
社員らは勧誘のため、1時間に100本ものデタラメ電話をかけるとは前編でもお伝えした。
その電話勧誘において、この会社ではこんなものを使って効率をあげている。
この、「見込み客カード」である。
(クリックで拡大します)
これには電話口で聞き出した客の個人情報や契約の見込みの有無、さらには人間性までを書き込む。(「ね」は根回しの略)
見込みのない客はこの時点で切り捨て、騙しやすそうな客にのみ狙いを定めるのだ。
一度契約が交わされれば、あとはS商事の思う壺。
先物取引は業者(S商事)を介して行われるので、一度でも取引をすれば業者には手数料が入る。
不安がる客には「相場は上がってますから!」と適当に言い聞かせるそうな。(当然でっちあげの情報なので、実際の相場は知られないようにする)
我々専門家の情報なんだから、間違いありません! が決め台詞である。
「会社の看板にペンキを塗られたこともあるし、”S商事で働いている”と言っただけで殺されそうになったこともある」(関係者談)
騙した客から買った恨みは数知れない。
耐え切れなくなった営業部の人間が、全員一斉に辞表を出したこともあるそうだ。
A4用紙4枚にびっちりと綴られた「電話勧誘マニュアル」では、こんな言葉で電話を切るようにとされている。
「もしお近くに来られる機会があれば、寄ってみてください。ケーキとコーヒーをご用意させていただいて、応接室を空けますんで(笑)」
甘い罠に騙されることなかれ。
骨の髄までしゃぶられますよ?
もみ
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