●更新日 10/22●

厨房は、ケガの絶えない修羅の国?!


高級レストラン。
美味しい料理と上品な雰囲気。目の前では美女がワイン片手に「美味しいね」なんて微笑む……。
素敵じゃぁないですか! 響きだけでも素敵じゃぁないですかっ!


 ▲写真はイメージです

しかし、その煌びやかさに埋もれる「裏側」はあまり知られていません。
今回、調理師として某有名フランス料理店で働くNさんにお話をうかがいました。

Nさん「料理人を目指すならば、生半可な気持ちではいけません」
勤務は過酷で、休みは週1。毎日16時間は働くそうです。
掃除、仕入れ、仕込み、ホール、調理、皿洗い、雑用など全てやっていて、それで給料は10万ちょっと
しかも、福利厚生は一切無し
「ホテルのレストランなどは、もう少し手当てもしっかりしているみたいですけどね」
とNさんは付け加えましたが、これはあまりに酷い……。

包丁や火を使う料理人にケガはつきもの。
しかし、ケガをするのは料理中だけではないようです。
「重い寸胴鍋を持って移動したりするんですが、それで腰の骨を折った人もいます。また、新人の手際の悪さに怒った料理長が新人目掛けて包丁を投げつけたこともありました。他のシェフ達も熱々の鍋を投げつけたり……」

一時期は「鉄人」なんて呼ばれたアノ人も、
「テレビに出ている時の優しい顔は作り物で、実際は鬼のように厳しいらしいです。その一方で、床に落ちた食材をそのまま使ったり手を洗わなかったりと、衛生面は徹底してないみたい」
と、裏の顔があるようだ。


  ▲写真はイメージです

「自分の作ったものを”美味しい”と誉めてもらうことは本当に嬉しいです。料理人になりたいという人は、無理にでも自分の尊敬できる人の所で働かせてもらってください。そうすれば、頑張れると思いますよ」

壮絶な仕事を日々こなす料理人たち。
これからはより大きな声で「いただきます」を言いましょう。



大津



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