●更新日 10/20●

たばこ税はどこへ行く?


たばこ税には「国税」「地方税」「たばこ特別税」「消費税」などが含まれていて、それらの税金がなんと、価格の63.2%を占めているということをご存知だろうか。
そこまで多くの税金を払っているのにも関わらず、具体的な内訳はあまり知られていない。

早速JTの方にうかがうと、JTに入ってくるのは「たばこ特別税」であるということ。
内訳として、

・旧国鉄時代の負債の返済

・教育や福祉など

・喫煙マナーの向上を呼びかける為の広報活動(携帯灰皿の配布なども含まれる)

などがある。
「特別税」とむりやり命名して徴収している感がしないでもないないが、確かに喫煙マナーの広告などは数年前と比べて活発になっている。

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続いて、「国税」と「地方税」。
こちらは税務署に入り、主なうちわけは

・国債返済

・老人福祉や道路整備などの公共事業

などであるそう。
ここでは「公共事業」とうたっているものの、施設など形として残っているものは存在していないという。
国の借金の返済にばかりあてられているという印象がいなめない。
JTの担当者は言う。
「たばこは体に良いものではないので、税金は医療面にも使われます。また、たばこの値段を上げることで、喫煙者の方には本数を減らしてもらいたいという意図もあるんです」


続いて市区町村たばこ税について尋ねようと渋谷区役所にうかがったところ、こんなことを教えてくれた。
「渋谷のハチ公口の喫煙所は、税金で建てられたものなんですよ」
へー、へー、へー!
それは知らなかった。

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JT、市役所それぞれの担当者が口を揃えたのは、
「たばこ税はタバコの製造には使われない」ということだった。

取材の最後、担当者は言った。
「タバコやお酒、そういう嗜好品は税金を上げやすいんですよねぇ。はは……」

愛煙家の皆さん、あなたはどれだけ国に貢献しているのだろうか?



もみ 



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