●更新日 10/13●

日本人より韓国人? アニメ業界の裏側


今や日本のアニメは、世界にも通用する大きな武器となっている。

毎日何本も放映されるTVアニメの核であるアニメーターは、日夜過酷な作業をしている。
というのもアニメーターの給料は薄給で、その大部分は1枚、1カット描いてなんぼの出来高だから。皆さん毎日必死。
TVアニメの場合動画マンは1枚描いて170円の利益で、月収が10万円を超えない月も多いのが現実。原画になると多少単価が上がり、1カット約3000円で制作サイドより買い取られる。しかし、そこから会社に場所代や源泉徴収など雑費を引かれ、利益は目減りする。

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あるアニメーターに話を聞くと、
「毎月の食費を切り詰めて、やっと暮らしていける状態。とても年金なんて収め切れません」
「最近やっと親の仕送りをストップ出来ました。30代手前でオレ、こんなんでいいのかな……」


薄給と言われつつもTVアニメは右肩上がりに増え続け、すでに国内でまかないきれる量ではなくなっている。経営陣は日本人より単価が更に安い中国や韓国などの海外に大部分を切り替えを始めた。日本の生産体制の縮図がここにも伺える。

アニメーターの雇い主である制作サイドは、
「もう日本人だけでTVアニメを作るのは完全にムリだね。海外の助けがないと作れないよ」
「海外の会社は納期を守ってくれるから有難いね。経営が楽になった」

など、外国の人事を利用することに肯定的。このままでは、日本陣営の生活が窮屈になるばかりだ。


天下の東京大学が国際的に通用するプロデューサーの育成を決意し、講師にジブリの鈴木プロデューサーやアニメ映画「イノセンス」の監督を務めた押井守を招き、本腰を入れてアニメーションを追求し始めた。華やかになる業界の一方で、家賃を滞納するアニメーターは後を絶たないのが現実である。



イマキタ



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