●更新日 10/09●
SV〜セックスボランティア〜2
前回、SVの第一線で活躍する熊篠氏にインタビューし多くの反響を呼んだセックスボランティア。
この言葉を広めたのは、河合香織著『セックスボランティア』(新潮社)と言っても過言ではない。
左から慶應義塾大学助教授・岡原正幸(著書『生の技法』)、渡辺一史(著書「こんな夜更けにバナナかよ」)、河合香織、熊篠慶彦
今月3日に新宿のロフトプラスワンで「障害者のセクシャリティ」について話の場が持たれ、河合氏も講師として登場。
「性を障害者社会へ柔和に取り入れる為には、コミュニケーションが困難な状況にある」と語られる中で、
河合:老人ホームでは、介護保険の点数によって(介助の延長に)性介助を行っている例を聞きます。
お年寄りでもまだまだ元気はあるようだ。
▲当事者らも車椅子で来場
一方で、施設勤務の男性は、性介助が取り入れらない現状があると話す。
男性:(性介助の)プログラムは組まれていないし受け入れない空気が作られているんです。
飲みの席などで話題が出ることもあるというが、介助側としては“どうしたらいいかわからない”“悩みどころ”というのが本音のよう。
当事者からしてみれば、様子を窺いつつマスターベーションしたいオーラを出すとのことで、まだまだ遠慮が絶えない現状ではある。
女性障害者の性問題については河合氏が触れた。上記の著書内で取材した女子はホストの性介護を受けているという。
河合:本人は恋愛も結婚も諦めていて、割り切っていると言いながらホストに恋愛感情を抱いてしまう。障害をもってるから恋愛や結婚ができないという誤解を取り除いていくことが大切なんじゃないかな?
SV論議は4時間にも及んだが、結論に至ることはなかった。
熊篠氏は、今後も講義を開いていく予定だそう。興味のある人は一度顔を出してみてはいかが?
一二三と西原
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