●更新日 09/23●

パチンコ漫画と編集の裏側


出版業界は人気の高い職業です。特に漫画の編集者ともなると希望する方も多いのではないのでしょうか?今回は漫画編集者の中でもパチンコ漫画の編集者の方々にお話を伺ってみました。

写真
     ▲写真はイメージです。

―――パチンコ漫画の編集者になったきっかけは?
漫画が元々好き読んでいるうちに、本を作る立場になりたいと思うようになりました。 とにかく本に携わりたいという考えがあったので出版社に就職することだけを考えていました。
編集の仕事というのは端から見ると『かっこいい』とよく言われます。私も憧れで入社したのですが、会社に一歩入ると戦場です。作品が出来上がる最後まで気が抜けません。少しでも間に合わなかった場合は『作者急病のため今月は休載させていただきます』になってしまいますので・・・

またギャンブル系の漫画はよほど人気がないとコミックスにはなりません。雑誌がコンビ二でどれだけ売れるかを考えてつくってるのですが、最近はパチンコよりもパチスロの方が人気があるので、売上が落ちています。だから各出版社人気作家を取り合いして売上に繋げようとどこもあらゆる手を使ってきます。例えば男の人気作家ならば若い女性編集者を担当にして体を使って取ったり、女の大御所作家ならば若い男性編集者を担当にして取られたり・・・しかし他人気がない作家をすぐ切ったりはしません。たとえ読者アンケートの結果が悪くても次の作品のことを考えます。

写真

―――特に辛かった出来事はありますか?
雑誌の特集などでパチンコのデータをとる場合編集者が直接パチンコ店へ出向いて台を打ちます。5万円程度打たないとその台の傾向が分からないので半日座りっぱなしです。打ち終わるまで編集部には戻れません。給料は20万前後なのですが、パチンコは自腹で打っているので負けた場合は給料日まで苦しいです。
ボロ負けでもその台の良い記事を書かなければいけないので泣きそうになります。


一見華やかと思われる出版業界。
編集者の方々も影ではこんな努力もされているんですね。



探偵ファイル・クミ



前の記事
今月のインデックス
次の記事