●更新日 09/18●
誠意って何よ?「すぽると」で爆弾発言!
誠心誠意、最大限の努力――
昨日、日本プロ野球界史上初のストライキが決定した際に行われたNPBと日本プロ野球選手会の会見において、何度も何度も繰り返された言葉だ。
午前11時から始まったオーナー対選手会の話し合いはもつれ、延長に延長を重ねた末に10時間以上にも及ぶ長期戦となった。
話し合い終了後に開始するはずの会見も4時間以上延びることとなり、カメラマンや記者らもしびれを切らす。
「(オリックスと近鉄の)合併やら(一年間の)凍結なんかの話が覆されることはないだろうねぇ」などと、今回の件に関して互いにつぶやきあったり、持ち込んだ小説を読んだりするしか時間を潰す方法はないらしい。
もてあまし過ぎた時間にサクサクっと仮原稿を仕上げていたのかはいざ知らず、会見が始まるとほぼ同時にネットニュースではスト決行の速報が一斉にアップされた。
眉間にシワを寄せ難しい顔をしながらもファンへの気遣いを忘れずに、来期も12球団で臨みたい意向を示す選手会長の古田敦也。
その隣りには、会見中ピクリとも動かず一時停止状態でサムライのような厳しい面の巨人・高橋由伸。
「来期の新規参入チームは参加が難しい」という話でオーナー側が「最大限の努力は難しい」、「最大限の努力をします」と返答があいまいになりつつも誠意、努力と繰り返す中で、
「いま、最大限の努力はしないって言ったじゃないすかぁー!!」
と記者らの野次も飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
記者の熱い声が飛ぶ反面、オーナー側は顔色変えずに
「誠心誠意」
「最大限の努力」
この言葉を延々唱えつづけているばかり・・・・・・。
同日の深夜に放送された『すぽると!』(フジ)では、野球評論家の坂井保之氏から
「(根来コミッショナーが)『選手会というものは大体、本当の労働組合として認定されていない。そこがやるストは違法だ。経営者の皆さんは損害請求の権利がある』という機密文書を流している。オーナー側に『強気で交渉しなさい』とそそのかしてるんです。私はっきりと言っておきます!」
という爆弾発言が飛び出した。
同番組に出演した古田は、これまで堪えてた涙が溢れるように流れ出し、ハンカチで涙を拭うシーンが。
オーナー側の誠意が誰の心に響いたのか疑問の残るところだ。
探偵ファイル・西原
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