●更新日 09/13●

意外と知らない?!自動車整備


最近自動車の整備不良や、故障などの話題が絶えません。もし自分の車がそうなってしまったら、整備士の方々に直してもらわなければなりません。
今回はそんな自動車整備士の方々にお話を伺ってみました。

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―――自動車整備士とはどんな職業ですか?
整備士の資格は3級から1級まであるんですが、資格を持っていなくても整備士にはなれます。といっても、資格が何もないと扱えない機材ばかりにですけどね。

資格は3級から1つずつ受験しければならなくて、急に1級を受けることはできません。さらに受験資格として1年間の実務経験も必要です。そこで、履歴を書き換えて試験を受けるなんてことがまかり通っています。例えば高卒の子が新卒で入社してくる場合、中卒で入社して3年目ということにして。

整備士になりたいという方の動機は好きで車関係の仕事がしたいというのが殆どですね。
でも実際の仕事はきついです。炎天下の中車の下に潜り込んだり、寒空の下小さな部品を交換したり・・・。

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―――自動車を製造している企業についてどう思われますか?
三菱もですが、製造時に手を抜いている会社は結構ありますね。中を開ければ分かります。
問題は、苦情が私達に来ることでしょうか。
車検の際に、手抜きの部分の部品を交換したり新しい部品を取り付けたりするのですが、顧客に『修理費が高い、詐欺だ』と言われるのです。その度に説明をしなければいけません。
今は不良車についてテレビで報道されているので以前より理解度が増しましたが、昔は『新車で購入したのに故障してるわけが無い』と言う顧客もいて大変でした。

顧客の中には安いほどいいという人もいます。そういう方は安い分の整備だけしかできません。
それではあんまりなので、
「6ヵ月後にこの部品がもうだめになるのでその頃にまた来てください。」
と言ってあげたりはしています。

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お話の最後に、
「日常大勢の人が車に乗りますが、使い方によっては凶器になります。乗る人は自覚をもって乗っていただきたいです。法定点検などの整備をケチる人が多いですが、そういう方がドカンと壊れてしまうんですよ。」
と、皆さんへのお願いを語られていました。
自動車整備には顧客の理解も必要ですね。



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