●更新日 09/01●

ワンダーフェスティバル 2004【夏】




8月29日、ビッグサイトにて『ワンダーフェスティバル 2004夏』が開催されました。
「ガレージキット」と呼ばれる個人製作の模型を発表する「ディーラー」と呼ばれる参加者・その模型を買い求める人々が、雨天にもかかわらず3万人近く集うという“造形の祭典”です。



会場中央には主催者側のオフィシャルグッズ販売ブースや、有力なガレージキットのメーカー、昨今の食玩ブームを支える企業の製品展示コーナーが集合しました。
中にはディーラーの作品ではなく、公式に販売されるグッズが目当てという参加者も多くなっています。非常に高いクオリティを持ち、“この日”でないと入手不能な素晴らしいアイテムを目的とされておられる方も多いとか。


   ▲「ワンダーショウケース」

ガレージキットを創る者ならば一度は思うであろう「凄いものを作り出して周囲をアッと言わせたい!」という、前向きで野心に満ちた精神と実力の持ち主を主催者側でバックアップする為の企画です。
ワンダーフェスティバル(ワンフェスと略)で活躍するディーラーの中から有望な造形作家を選出し、その作品を公式に販売します。

(C)CAPCOM.CO.LTD

今回選ばれたのは『REFLECT』の「吉沢光正(よしざわみつまさ)」さん。作品は格闘ゲーム『ストリートファイター』のシリーズに登場する「キャミィ」の作品。
力強くもスレンダーなボディーと、ヨーロッパ人の彫りの深い美しい顔立ちを写実的に表現した作品です。



もうひとつの、と言うより最強の公式グッズはワンフェスのイメージキャラクターのフィギュア(人形)。キャラクターが2人いて、箱も2種類、これが当然のように1人あたり2箱購入され、万単位の在庫が開催中半ばで売り切れていました。
あまりの人気に主催者でさえ供給が追いつかない、というのが近年の現状です。



主催者である『海洋堂』の展示で、漫画『ああっ女神様っ』の特大フィギュアです。
雑誌の付録をそのまま拡大して製作したとの事で、髪の毛や服の流麗な線は非常に解り易く、目線や表情も見る者にため息をつかせる程、素晴らしいものに。



東宝の新作映画『ローレライ』の撮影に使用された、7m近くある巨大な潜水艦が展示されました。
細かい部分は勿論の事、錆びた質感をも完璧に表現したプロの作品です。
「海洋の魔女、ローレライ」の名を冠する独逸海軍秘蔵の潜水艦が日本海軍の元に渡り、「第三の原爆投下」を阻止すべく死闘を繰り広げます! 2005年公開予定、息を潜めて待て……!



ワンフェスも今回で20年を迎えました。閉会前に主催者・協力会社からの挨拶が行われ、数多くの参加者が集いました。
「模型そのもので語り合ってきた者同士、今度は言葉で語りあう場を持てないだろうか」という提案がなされていて、模型業界をただリードするだけでなく、後にそれを支えるであろう若者に広く門戸を開く気持ちをアピールしていました。

↓ 他にも力作揃いのギャラリーはこちら!
ワンフェス’04【夏】ギャラリー



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