●更新日 08/31●

パチンコ攻略法販売会社に迫る


パチンコ雑誌をめくれば出てくる「大当たり直撃打法!」「月○十万円は夢じゃない!」などの宣伝文句が踊る攻略法販売会社の広告。本当にこの攻略法と言うものは効果があるんでしょうか?とある攻略法販売会社の経営者の人にお話を聞いてみました。

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―――いきなりですが本当に効果があるんでしょうか?
そんなものあるわけないじゃないですか。
もし効果があるのだったら誰にも教えずに自分で稼いだ方がよっぽど効率がいいですよ。

攻略法の内容なんて適当に「△△のあたりを狙う」とか「○枚手入れで×ゲーム消化」とか「○秒放置する」とかそれっぽい言葉を並べれば出来上がり。こんな攻略法なんてものを買う人はパチンコ・パチスロに対する知識が少ない人ばかりだから、どうせすぐにはバレません。この仕事の肝は「攻略法に効果があるかどうか」ではなく「どんな広告を出すか」なんです。
相手は初心者だから「難しい手順やテクニックは必要無い」と謳い、体験談やデータを織り交ぜてハッタリきかせた広告を書けば、あとは寝ててもお金が入ってくるんですからボロい商売ですよね。
最近は「打ち子(≒サクラ)募集」と広告を出して客を集める販売会社が増えてますね。打ち子の募集なんておおっぴらに行えるものじゃないのに。

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―――どのくらい儲かりますか?
ウチの場合は毎日1,2人のペースで問い合わせがあって、そのうち実際に購入するのは月に3〜10人ぐらい。広告費を差し引いてだいたい月に20〜40万円の収入がありますね。
ウチの情報料は1件10万円とちょっと高めにしてあるけど、それがかえって『高い分、それだけの価値がある』とハッタリがきかせられるんです。よそでは2万円とかで売ってる所もあるけど、攻略法に価値なんて無いのだから比べるだけ無駄ですよ。

―――クレームが来たりはしないんですか?
嘘の情報を売ってるのですから当然来ますよ。でも先程も述べたように、客は知識が無い人ばかりだからクレームが来ても「あなたのやり方がまずいんじゃないですか?」「その攻略法はもう対策されてしまったんですよ」と答えればなんとかなります。
しかしクレームが来るのは購入した客のほんの一部。ほとんどの人は泣き寝入りしてくれますよ。こんなちょっと考えればわかるような詐欺に引っ掛かったことが恥ずかしくて言い出せないんじゃないんですかね?





通販でこのような攻略法を販売する場合、「特定商取引法に基づく表示」として販売社名や住所などを広告に記載する必要があります。しかし大手の雑誌社でない限り広告のチェックはほとんど無いに等しいので、ほとんどの攻略法会社はそれらの情報を公開していません。そのためクレームが多くなってきたら夜逃げして、ほとぼりが冷めたら電話番号と会社名を変えて同じ事の繰り返し・・・。引っ掛かってしまったら、お金を取り返すのは非常に困難です。
一番の対策は勿論、怪しい会社から購入しないこと。世の中そうそう旨い話なんてありませんよ。



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