●更新日 08/23●

ご存知でしたか? 責任分解点


突然ですが、こんな話を聞いた事はありませんか?

マンションに住んでいて、水を使ったら何か臭い。異臭はするし、色もおかしい。
調べてみたら……屋上のタンクの中にネズミの死体が浮かんでいた!!


なんて話です。

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         ちゅう

あながち無いとは言いきれないお話です。
これが実際に起きたと想定して下さい。直ぐに「水道会社に連絡だ!!」なんて思われませんか?

また別のお話ですが、夏場、会社で仕事をしていた。
突然の停電。仕事にならない! 周りのビルは電気が来ているようで、停電になっているのは貴方のビルのみ。
これも、「電力会社に電話だ!」と思われませんか?

実はこれ、どちらも正しくは無いのです。最も先に連絡すべきはそのマンションや、ビルの管理会社なのです。
どう言う事かご説明しましょう。

普通の家庭と違って、マンションや事務所ビルなどは、沢山の家庭や会社が入っております。そうなると、水道や電力会社の送り方も変わって来るのです。
どのようなものかと言うと、大きいパイプを想像して下さい。これがビルまでやってくる。すると、とあるポイントで、「これから先はこのビルの財産となります」と、分けられて、電気や水はビルの物となるのです。
そのビルの物になった水や電気を、各階や各家庭に分配しているのが管理会社の仕事です。
その境にあるポイントが、『責任分解点・財産分解点』と呼ばれるモノです。
電気で言うなら、

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この「キャビネット」と呼ばれる物。
ここまでが、電力会社。それ以降の電気ケーブルなどは、ビルの所有物になるのです。
(最初からビルが用意したケーブルをキャビネットで接合して、電気を通すようにしている)
つまり、建物の中で使われる電気や水の問題に関しては、そのビルの管理会社の責任となるのです。

最初に戻りますが、タンクの水の汚れや、ネズミ問題など、これは管理会社の怠慢。
水道会社がいくら綺麗な水を送っていたとしても、管理会社が清掃を怠れば、直ぐに汚い水になってしまいます。
そのビルだけの停電は、そのビルの電気ケーブルの不具合が大多数なので、これも管理会社の過失なのです。
ですから、問題が生じた時に企業に連絡しても、
「このマンションの管理会社はどこだっけ?」
と管理会社に回される分、遠回りになってしまうのです。

あなたのビルやマンションはどうですか?
水が臭かったりしませんか?
電気ケーブルが焦げ臭かったりしませんか?
何か問題が起きる前に、きちんとご自身で管理会社さんに確認された方が良いかもしれません。

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探偵ファイル・キム



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