●更新日 08/22●

日本の聖地 〜長崎に眠る26聖人〜


長崎は、“カトリック殉教の地”です。
NHK長崎放送会館の横の長く急な坂を上り詰めると、其処には26聖人殉教の地があります。
照りつける太陽の下、駐車場に車を止め、二十六聖人記念館へと足を運びました。


ご存知の方も多いとは思いますが、26聖人の事を少し説明を。
天正15年(1587年)に豊臣秀吉によるバテレン追放令が発布され、キリシタンが弾圧されました。

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フランシスコ会の宣教師ペトロ・バプチスタをはじめとする外国人6名、耶蘇会の修道士三木パウロをはじめとする日本人20名が日本各地で捉えられ、厳冬の旅路の末西坂の丘に送られてきました。
慶長元年(1596年)12月19日。全員が十字架に掛けられました。
最年少である茨木ルドビコは当時12歳。司祭は逮捕時、幼い彼に信仰を捨てれば自由にしてやると言いましたが、『助けられて私は生きようとは思いません。何故なら終わりなき命を、束の間の命にかえる理由はないからです』といって拒みました。『自分の十字架はどこだ?』と刑場で尋ねた話は今も語り継がれています。

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写真は聖パウロ三木です。当時33歳。槍が胸を突くまで説教を止めようとしなかったそうです。

毎年10月上旬に行われる『長崎くんち』。日本三大祭の一つです。
皆さんが知っている通り、「蛇踊り」や「奉納踊り」で全国から来る、十数万人の観光客や参拝者の目を楽しませています。
そのお祭りが行われる長崎の総鎮守社・諏訪神社なのですが、実は、「キリシタンを祀る神社」と言われているそうです。

皆さんも、長崎へ訪れた際には26聖人記念館へ足を運ばれてはいかがでしょうか。
私たちが平和と引き換えに失ってしまった何かが見えてくると思います。


参考URL 日本二十六聖人記念館ホーム・ページ



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