●更新日 07/31●

ウルトラマンが泣いている。


上司にセクハラを受けた女性会社員が500万円の損害賠償を求めていた裁判で、東京地裁は今週、セクハラ親父に対して170万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

裁判長は
「職場の上下関係を背景に体を触り、羞恥(しゅうち)心を害する極めて不適切な発言をした」
と判決理由を述べ、女性の訴えを認めた。

職場の立場を利用して女性の体を触るなど言語道断。
さらにこのセクハラ親父は、取引業者との費用交渉の際には同席した女性を指して「胸を触っていいから」と発言したこともあったという。
費用交渉でいくらマケてもらったのかは定かではないが、このセクハラ親父、、、



これまで多くの子供たちに愛と夢を与えてきてくれた、円谷プロダクションの前社長・円谷昌弘。
ウルトラマンの生みの親である故・円谷英二の孫にあたる。
代表取締役としては今年5月28日付けで辞任しているが、取締役としては今もなお名前を残している。
事務所は「個人の訴訟なので」と口を閉ざしているが、女性は会社を訴える可能性があることも示唆している。
円谷プロは今後、その社会的な立場からも責任を問われることになりそうだ。


世田谷区砧の閑静な住宅街に事務所を構える円谷プロダクションの入り口には、この屈辱にじっと耐えるウルトラマンの姿があった。



セクハラ訴訟の判決が出た翌日、世田谷地方はところにより一時強い雨。
もしかするとそれはウルトラマンの涙だったのかもしれない。
みんなが憧れたウルトラマンの円谷プロでこんなことがあったとは、子供の時に夢を与えてもらった多くの大人や今夢を抱いている少年少女にとって、ショックは大きいだろう。

円谷プロではこの日も特に変わった様子はなく、普通に業務が行われているようだった。
現在は英会話教室や旅行業、ゲームセンターや飲食店なども経営しており、あまりこの件でうるさくされたくないというのが本音なのかもしれない。





鳥のうんこも降ってくる。

さっさと帰れという、ウルトラの星からメッセージなのだろうか。



探偵ファイル・カグウェル



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