●更新日 06/19●

“預金封鎖”が起こる?!


「一葉の五千円札」やっと…新紙幣3種11月めどに(読売新聞)
谷垣財務相は17日、東京・北区の国立印刷局滝野川工場で記者会見し、完成が遅れていた明治の女流作家、樋口一葉の新5000円札を公表した。8月から印刷を始め、野口英世の新1000円札、福沢諭吉の新1万円札(デザインは変更)とともに11月をめどに発行(流通開始)する。(記事より抜粋)

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▲樋口一様が描かれた新五千円札の原版

『最新の偽造防止技術を取り入れて、お札のデザインを11月に変える予定ですよ』という事を報じているのですが、一部の投資家の間では「この新紙幣発行の裏には偽造防止以外の理由があるかもしれない」という噂があるそうです。
その理由というのは預金封鎖です。

預金封鎖とは文字通り、銀行に預けられているお金が国によって差し押さえられることです。
“新紙幣発行”と“預金封鎖”、あまり関係の無い事柄に思えますが、さらにそこに“財産税”というのを付け加えれば、借金を抱えすぎた国が国民から短期間に効率よくお金を集めるシステムの出来上がります。
そのシステムとはこうです。

預金封鎖を行い、払い出し額を制限する。

それと同時に新紙幣発行を行い、旧紙幣からの交換の為に、国民の手持ちの現金を全て銀行に預けざるを得ないようにする。

その際財産税を設け、預金の何割かを徴収する。
また、この事によって通貨の価値が下がるので、借金の価値も下がる。

このような政策は海外の破産国ではよく見られますし、過去には終戦直後の日本でも行なわれました。
といってもそれは日本国憲法が公布される前の話。もしも今の段階で財産税を設けようとしても、多くの反対にあい成立することは無いでしょう。

ではどのような状況であれば成立するのでしょうか?それは、反対があっても政府がそれを無視できるようになればいいのです。
例えば大手金融機関の破綻や倒産などの大きな事件が起きた時、非常事態宣言を行なえば条件が整います。宣言さえしてしまえば、非常事態に対処する為には、憲法で保障されている国民の権利であっても“必要最低限”の制限を加えられるようになるのです。

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   (写真はイメージ画像です)

“預金封鎖”の字面だけを見るとマイナスのイメージしか無いように思えますが、実は“富の再分配”というプラスの面もあります。
『財産の○割を徴収』となると、財産を多く持つ人ほどより多く徴収されるわけですから、財産の多い人と少ない人の差が縮まり、言わば“仕切り直し”の状況となるのです。
とは言えもちろん“経済の混乱”という大きすぎるマイナスもあるのですが。


本当に近い将来預金封鎖が行なわれるのか?というと少々疑問の残る点もありますが、こういう事態もあるかもしれないということで・・・。



探偵ファイル・千明



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