●更新日 06/09●

次点落札者を狙ったオークション詐欺!?


普通、オークションでの詐欺というと、架空出品を思い浮かべる人が多いでしょうが、最近『出品者を装って次点落札者を狙う詐欺』というのが増えてきています。

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   (▲写真はイメージ画像です。)


<Kさんの場合>
あるロックバンドのファンのKさんは、abc-1234(仮)というIDの人が出品していたそのバンドのインディーズ時代のデモテープを落札しようとしたのですが、もう1人の入札者と競り合った結果、Kさんは負けて次点落札者となってしまいました。
その数日後、abc_1234@xxxxxxx.comという出品者のIDに良く似たフリーのメールアドレスから「落札者が取引を辞退したので、次点落札者のあなたと取引したい。」といった内容のメールが届き、Kさんは指定された口座に振り込んだのに、商品が一向に送られてきませんでした。出品者に連絡を取った所、出品者はそのようなメールを送った事実はありませんでした………



このような手口は最近増えている、と書きましたが、ちょうど一年ほど前にYahooオークションからも注意が出ているように、手口自体はそう新しいものではありません。
ですが、よくある架空出品なら出品者の評価などからある程度推察することができますが、この手口は出品者と詐欺師は別人ですから、評価を見ても何の参考にもならない、ネットオークションを利用している人なら誰でも遭いかねない詐欺なのです。しかもオークション内での取引のトラブルであれば、運営会社が損害を補償するシステムもあるのですが、Kさんのような場合だとオークション外の取引ということになり、補償を受けられなくなるという所も質が悪いです。

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では、このような詐欺に騙されないようにするには一体どうすればいいのでしょうか?方法は単純です。オークション外での取引をしなければいいのです。
たいていのネットオークションでは繰り上げ落札のシステムがあり、もし本当に出品者が次点落札者と取引をしたいのであれば、そのシステムを利用してオークション内で取引をすることができます。

例えどれほど手に入れたい商品であっても、Kさんのようにオークションのシステムを通さずに取引をもちかけられたら、それに応じずにオークション内での取引をするように求めましょう。



探偵ファイル・千明



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