探偵学校　〜目指せ探偵５日目〜

あっという間に半分を過ぎた探偵修行。そう、実は僕の通ってるベーシックコースってやつは全部で８日のコースなんです。それが終われば立派なひよっこ探偵さ！おまけに職にもありつけるしな。今更判明する事実。あれー、私マジで職業探偵一直線ですか？

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探偵学校５日目

内容 ・警察の捜査法、探偵の刑法、民法 ・中間筆記テスト ・尾行中間テスト

「警察の捜査法、探偵の刑法、民法」
なんつーかアレだ。いかに警察にお世話にならないかといったことをメインで勉強する回だった。後は契約における注意点など。
一般人的の想像している探偵像をそのまま実行しようもんなら、色々捕まったり逮捕されたり留置所ブチ込まれたりすることもある。そうならない為に関連法律をお勉強。なんか探偵ってなんでも知っておかないと駄目だな……。
とりあえず、調査の上で気をつけならないのは軽犯罪法らしい。張り込みで廃屋に潜んでいれば潜伏の罪だし、マンションに入っていけば住居侵入罪。尾行に気付かれているのにひたすら尾行続けて相手に不安を覚えさせれば、追随等の罪。その他色々な調査ごとに注意しなければならない法律を教わる。むぅ、想像以上にデリケートなもんだ。
また、盗聴関連に関しても教わる。結論からいえば、たかだか数十万円の為に犯罪行為をするのは馬鹿らしいから盗聴器仕掛けるなんて止めておけってことらしい。ごもっとも。

「中間筆記テスト」
ゲバラァ！テストあるのか？！

予定外

でも、テスト受けてると妙に懐かしい感じがしてこれはこれで楽しいかも……。
内容は、受験用の穴埋めテストみたいなのでなく、もっと考えて書くタイプの設問が多かった。例えば「行動調査中に対象者が突然振り返った時の対処法を思いつく限り述べよ」とか「対象者は年齢３５歳、サラリーマン、調査内容は素行調査の時、以下の立ち寄り先で共に入らなければならない店はどこか、理由を付けて述べよ」とかこんな感じ。
一応穴埋めみたいのもあったが、これは最低限知っておかなきゃ話にならない部分なので、まあ、いける。
テストっていうよりも調査のシミュレーションとでもいう感じかな？
ま、このテスト内容が採用にかかわってくるのかもしれないけど……。

「尾行中間テスト」
尾行もテストか！！
っていってもコチラはそんなにいつもと変わらない。違うところといえば、指令書を渡されて、そこに書いてある対象の特徴と現れる場所から尾行を開始するということくらいか。

指令書

まずは書かれている場所にいって張り込み開始。

入念にチェック

しかし、この日の天候は雨。傘を差しながらビデオカメラを構え地図なんかも見てると、もうてんやわんわである。本職の人達はよくこの状態で映像をきっちりおさえられるもんだ。僕なんか、妙な姿勢になって目立ちまくり。むぅ、なんでだ。
そうこうしているうちに対象者が来たので尾行開始。今日の目的地はどうやら練馬区役所のようだ。いや、どうやらっていうか、尾行して練馬区役所にきて何か手続きしてるから確実に目的地ここなんだろうけど。

隙間から

練馬区ビデオライブラリーの隙間から対象者をそっとうかがう。
ナイス張り込みポイントと思っていたのだが、ちょっとビデオのラベルに興味がいっている間に失尾。うう、中間テストなのに……。しかし、この時以外は本日失尾せず。ようやくましになってきたか。
しかし、最初にもいったが本日天候は雨。

わびしい

対象者を外で待っている時とかたまらなく寂しいものがある。
誰か拾ってよ！雨に濡れた子犬のようにガクガク震えるからさ！暖かいミルクをくれよ！
今の時期だからいいが、これ冬だったら死亡確実だよ。暑さ寒さに対する耐性もつけなきゃならんなぁ。

いつものことなんだけど

最後は学校に戻って講師の方から今回の講評をいただく。
「全員もう一通りコツはわかってきている。後は集中力のコントロールを養うべし」と言われた。気を抜くといったら変だけど、対象者を見張りながらでも休息できるポイントというものがあるそうで。そこで休んでおかないと集中力が途切れて肝心な時に失尾しちゃうよとのこと。立ったまま寝ればいいってことか？！
むうぅ、探偵恐るべし。

残すところもあと３回。気合入れ直してバッチリやるか！！



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